SANSUI AU-222
¥28,700(1968年6月発売)
解説
AU-555と同じシリコンパワートランジスタを採用したオールシリコントランジスタプリメインアンプ。
パワートランジスタには、エピタキシャルシリコントランジスタを使用しているのをはじめ、イコライザー回路には特に選別されたローノイズシリコントランジスタなど、全段にシリコントランジスタを採用しています。
このため、低出力時の歪とS/Nが少なく、大出力なのとあいまって、ダイナミックレンジが大きくとれています。
パワーアンプ部の回路方式にはコンプリメンタリーダーリントン回路のSEPP-ITL-OTL方式を採用しています。
初段から最終出力段までの全増幅回路をNFアンプで構成しています。
保護回路は、パワートランジスタに最大出力に要するドライブ電圧以上の信号が加わらないパワーリミッター方式と、速断ヒューズを採用しています。
2系統あるPhono入力端子はPhono1とPhono2でインピーダンスが異なる設計となっており、カートリッジの指定付加抵抗や音色の好みによって使い分ける事ができます。
トランスにはサンスイのトランス技術を発揮して設計されたトランジスタアンプ用のパワートランスを採用しています。
ハイフィルターやローフィルター、ラウドネスコントロール、DINコネクター、テープモニター回路、ヘッドホンジャックなどのアクセサリー回路を搭載しています。
機種の定格
型式 | ソリッドステートプリメインアンプ | ||||
定格出力 |
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高調波歪率 | 0.8%以下 | ||||
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.8%以下 | ||||
パワーバンドウィズ(IHF) | 20Hz~20000Hz(8Ω) | ||||
周波数特性 | 20Hz~30kHz ±1dB | ||||
チャンネルセパレーション | 50dB以上 | ||||
出力インピーダンス | 4Ω~16Ω | ||||
ダンピングファクター | 20以上(8Ω) | ||||
ハム及び雑音(IHF) | 残留雑音:80dB以上 Phono:60dB以上 AUX:65dB以上 |
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入力感度/インピーダンス(定格出力) | Phono1:2mV ±3dB/47kΩ Phono2:2mV ±3dB/100kΩ Tape Head(19cm/s):1.5mV/200kΩ AUX1、2:150mV ±3dB/100kΩ Tape Monitor:150mV ±3dB/40kΩ |
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録音出力 | Pin:150mV Din:30mV |
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トーンコントロール | Bass:50Hz、±10dB Treble:10kHz、+12dB~-14dB |
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ラウドネスコントロール(Volume-30dB) | 50Hz:+8dB、10kHz:+3dB | ||||
ローフィルター | 50Hz:-10dB | ||||
ハイフィルター | 15kHz:-11dB | ||||
使用半導体 | トランジスタ:18個 ダイオード:6個 |
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電源電圧 | AC100V/117V/220V/240V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 100VA(最大出力時) | ||||
外形寸法 | 幅292x高さ111x奥行267mm | ||||
重量 | 5.8kg |