SAE 180
¥98,000(1980年頃?)
解説
周波数の設定と、その周辺の帯域幅の設定が可能なパラメトリックイコライザー。
パラメトリックイコライザーではイコライゼーションしようとする帯域の設定をソースに合わせて自由に選定できます。
一般的なグラフィックイコライザーではあらかじめ設定された周波数で調整を行ないますが、パラメトリックイコライザーではイコライゼーションしようとする帯域の設定を低周波数帯(40Hz~1.2kHz)と高周波数帯(1.2~20kHz)の2つのパートに分け、Frequencyツマミをスライドさせることで自由な周波数を設定できます。さらに、設定された周波数の周辺の帯域幅をBandwidthレバーで調整でき、0.3~3.6オクターブまで自由に選択することができます。
例えば、Frequencyレバーを640Hzに設定しBandwidthレバーを1オクターブに設定すると、640Hzを中心としてその周辺1オクターブについてのイコライゼーションが可能になります。この時、640Hzの周辺の1オクターブが同じレベルで可変されるのではなく、レベルコントロール量が独特のカーブを描きながら設定帯域幅の両端に向かって緩やかに減少していきます。これにより、各帯域間での継りがスムーズなイコライゼーションコントロールを可能にしています。
過大入力やゲインコントロール後の過大信号から、アンプセクションやフィルターセクションのトランジスタを守るため、左右両チャンネルそれぞれにラインアッテネーターを搭載しています。
9Vrms以上の入力信号が入ったときのため、-70dBまでの任意のレベルでアッテネートできます。
機種の定格
型式 | パラメトリックイコライザー |
レベルレンジ | L/R独立、±16dB |
帯域・レンジ | 0.3~3.6オクターブ |
周波数レンジ | Lo:40Hz~1.2kHz連続可変 Hi:1.2kHz~20kHz連続可変 |
高調波歪率 | 0.02%以下(20Hz~20kHz、2V出力時) |
挿入損失 | 1dB以下(フラットポジション時) |
最大出力 | 9V |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.5dB |
SN比(IHF Aネットワーク) | 80dB以上(0.5V出力時) 90dB以上(2.5V出力時) |
入力インピーダンス | 100kΩ |
出力インピーダンス | 600Ω |
電源 | AC110-125V |
消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅460x高さ121x奥行125mm(端子、ハンドル類を含む) |
重量 | 9.0kg |