オーディオの足跡

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RT-2100の画像
 解説 

クォーツロック方式を採用したFMステレオチューナー。

水晶発振器によるクォーツロック方式を採用しています。
クォーツロック方式では、水晶発振器から発生される正確な10.7MHzと、中間周波増幅(IF)の10.7MHzを常に比較しています。ここで差が発生した場合には、プラス・マイナスの差信号を位相比較器で作り出し、ローパスフィルターを通じて局部発振器を制御しています。クォーツは湿度や温度の変化にも影響を受けないため、発振周波数がロックされたままとなり、同調後のドリフトが排除されます。
また、タッチロックオフ方式を採用しており、チューニングノブに触れている間はロックが解除され、手を離した瞬間にクォーツロックが働きます。

LEDインジケーターによるチューニング方式を採用しています。
チューニングノブにタッチすると、その誘導電圧を検知してクォーツロックが解除されます。このとき、ローカル周波数はリニアに変化し、ダイアル指針が希望電波の近く(±100kHz)までくると、サイドのインジケーターが点灯します。さらに希望電波に指針が接近すると中央の緑色のLEDが点灯し、完全に同調したことを示します。この時、手を離せば、クォーツロックインジケーターのLEDがグリーンに輝き、ロックの状態となったことを示します。

フロントエンド部には、周波数直線型精密5連バリコンを採用しています。
また、RT-2100では3個のデュアルゲートMOS FETを使用しており、高感度と優れた妨害排除能力を実現しています。

IF部は帯域幅を2段切換えでき、受信条件に応じた条件設定が可能です。
電波状態が悪い時にはNARROWを選択することで、高い選択度特性が得られます。

MPX部にはパイロット信号(19kHz)をカットするキャリアキャンセラー回路を搭載してます。また、サブ・キャリア信号(38kHz)の減衰に注意を払ったLCブロックフィルターとPLL ICの採用により、高域低下を抑えワイドレンジを確保しています。

テープデッキ・レベルチェック機能を搭載しています。
REC CHECKスイッチを入れると400Hzの発信音が出ます。エアチェック時にはデッキのレベルをこの信号を基準(0dB)に設定します。

マルチパス検出機能を搭載しています。
RT-2100ではシグナルインジケーターでマルチパスの度合いが表示されます。

弱電界の受信に威力を発揮するハイブレンド・スイッチを搭載しています。

機種の定格
型式 FMステレオチューナー
感度(IHF) mono:9.3dBf/1.6μV(S/N 26dB)
stereo:36dBf/35μV(S/N 50dB)
S/N比(IHF) mono:80dB
stereo:75dB
高調波歪率
mono wide:0.05%
narrow:0.15%
stereo wide:0.07%
narrow:0.2%
キャプチャーレシオ 1dB
実効選択度(IHF) narrow:80dB
周波数特性 30Hz~15kHz ±0.2dB
ステレオセパレーション 47dB(1kHz)
イメージ妨害比 115dB
IF妨害比 115dB
AM抑圧比 65dB
ミューティング 5μV
外形寸法 幅482x高さ143x奥行328mm
重量 7.5kg