ROTEL RD-2200
¥59,800(1970年代後半頃?)
解説
ROTELの本格的なモデルとして日本で始めて登場したカセットデッキ。
ヘッドに新開発のSC(センダスト・コア)ヘッドを採用しています。センダスト合金は純鉄にシリコンとアルミニウムを添加したもので、磁気特性や機械強度が優れています。
LEDバーチャートピークインジケーターを搭載しており、ピーク表示をLEDで行っています。LEDは左右各チャンネルあたり13個使用しており、-21dB~+6dBまでをデジタル表示します。
キュー/レビュー機能を搭載しています。テープ再生中に早送りや巻戻しを押すと、その間だけテープが早送り/巻戻しされ、指を離した時点から再び再生を続けます。
メモリー機能を搭載しています。
メモリースイッチを押し、録音あるいは再生中に好みのところでテープカウンターを000に合わせれば、巻戻しの際に999の位置でテープが自動的に停止します。
REC MUTE機能を搭載しています。
バイアスとイコライザーがそれぞれ独立して3段階切換えできるテープセレクターを搭載しています。
また、バイアスアジャストメント機能を搭載しており、バイアスのノーマルポジションではさらに80%~120%まで微調整ができます。
MPXフィルターを搭載しています。ON位置では19kHzのパイロット信号と38kHzのキャリア信号を除去できます。
テープ特有のヒスノイズを低減させるドルビー回路を内蔵しています。RD-2200ではドルビーICを採用しており、経年変化を防いでいます。
フルオートストップ機構を採用しています。録音/再生/早送り/巻戻しの場合にテープ終了時にはテープエンドを検知し、オートストップが働いてテープ走行がストップします。
フライホイールダンプ方式の採用により、カセットホルダーのスムーズな動作を実現しています。
インジケーターオフスイッチを搭載しています。
レベルコントロール付きのヘッドホン端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
ヘッド | 録再:SCヘッド 消去:ダブルギャップフェライトコア |
ワウ・フラッター | 0.05%(WRMS) |
周波数特性(MPXオフ) | ノーマル/LHテープ:30Hz~17kHz ±3dB CrO2/フェリクロームテープ:30Hz~19kHz ±3dB |
SN比 (フェリクロームテープ) |
Dolby in:64dB(1kHz、0VU) Dolby out:56dB(1kHz、0VU) |
入力感度/インピーダンス | Mic:0.4mV/20kΩ Line(RCA):140mV/50kΩ Line(DIN):10mV/10kΩ |
出力レベル | Line(RCA/DIN):980mV |
モーター | EG・DCモーター |
早送り・巻戻し時間 | 90秒(C-60) |
外形寸法 | 幅482x高さ150x奥行き260mm |
重量 | 9kg |