Pioneer TX-60
¥33,800(1971年頃)
解説
2メーターとワイドなダイヤル機構により受信精度を向上させたAM/FMステレオチューナー。
フロントエンドにFETを採用しており、感度やイメージ比を向上しています。
また、IF部にはICとセラミックフィルターを採用し、選択度、キャプチャーレシオ、S/Nが向上し、優れた妨害排除能力を得ています。
AM部の受信にはフェライトバーアンテナが搭載されています。
また、複同調IFTとシリコントランジスタの組合せにより、弱電界地域でもHi-Fi受信を可能にしています。
ダイヤルスケールにはワイドでFM目盛が等間隔のリニアタイプを採用しています。
2メーターと相まってより正確な同調が可能になっています。
ステレオディスプレイやオシロスコープと接続できるマルチパス端子を搭載しています。
AM・FM別々の出力レベルコントロールを搭載しています。
また、FMミューティングスイッチやテープデッキへ直接録音できるテープRec端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | AM/FMステレオチューナー |
<FMチューナー部> | |
実用感度 | 2.2μV(IHF) |
キャプチャーレシオ | 3.0dB(IHF) |
実効選択度 | 45dB以上(IHF) |
イメージ妨害比 | 55dB以上(82MHz) |
IF妨害比 | 80dB以上(78MHz) |
スプリアスレスポンス | 85dB以上(82MHz) |
AM抑圧比 | 50dB以上 |
S/N | 70dB以上 |
高調波歪率(100%変調) | mono:0.6%以下 stereo:0.8%以下 |
同調指示器 | 2メーター方式(シグナル、チューニング) |
ミューティング | ON-OFF可能 |
ステレオセパレーション | 40dB(1kHz) |
残留キャリアーレベル | 35dB以上 |
アンテナ | 300Ω平衡型 75Ω不平衡型 |
付属回路 | マルチパス端子 |
<AMチューナー部> | |
実用感度 | 15μV(IHF) |
イメージ妨害比 | 45dB(1MHz) |
IF妨害比 | 35dB以上 |
S/N | 50dB以上(30%変調、74dB入力にて) |
アンテナ | フェライトバーアンテナ |
同調指示器 | メーター指示 |
<総合> | |
出力電圧(100%変調) | FM:最大2.4V~最小80mV AM:最大2.4V~最小80mV |
録音出力 | 750mV(端子開放、1kHz、FM100%変調) 750mV(端子開放、1kHz、AM100%変調) |
付属回路 | 出力レベルコントロール(FM、AM) |
消費電力 | 定格:27W |
外形寸法 | 幅430x高さ145x奥行345mm |
重量 | 7.5kg |