Pioneer F-777
¥55,000(1992年発売)
解説
DDDタイプIVを搭載したFM/AMシンセサイザーチューナー。
高調波歪を排除し、よりクリアな音を実現するため、新開発の3次歪キャンセラーを搭載しています。
また、電波をデジタル変換しダイレクトにオーディオ信号に復調する際にIFフィルターで発生する歪を、パイオニア独自のリニアライザーが復調信号を入力部に帰還させて解消するDDDタイプIVを搭載しています。
さらに、独立した歪調整回路により適正ポイントで動作するNormal/Super NarrowのIF帯域切り替え回路や、SN比や歪を改善したFDNRによるローパースフィルターを搭載することで、より高感度・高選択度を可能とし、高SN化、低歪率化を実現してます。
フロントエンドには4連フロントエンドを採用しています。
さらに同調素子にはツインバリキャップを採用し、RF増幅部にはMOS FETを使用しており、バランスドミキサー回路として高精度な受信部を構成しています。
また、フロントエンド入力部には3段切替のRFアッテネーター回路を搭載しており、隣接局の妨害を抑えた受信が可能です。
AMステレオ放送に対応しており、AM受信時にも動作するノイズリダクションなどにより、より高音質化を図っています。
MPX部には、電波が弱い地域でステレオ受信した際に発生するサーノイズを抑えるため、オリジナルICを使用したMPX NRを搭載しています。
このMPX NRはFM、AMどちらでも機能します。
剛性の高いハニカムシャーシや振動減衰特性に優れた大型インシュレーターを採用しています。
さらに、高音質化を図るため、オーディオ専用パーツを採用しています。
アナログ感覚の操作感が楽しめるロータリーエンコーダを搭載しています。
FM、AMのモノラル受信時に、自然なステレオ感が得られるスペクトラムシミュレーテッドステレオ機能を搭載しています。
FM/AM40局をランダムにプリセット可能です。
また、希望局の選択が簡単にできるダイレクト・アクセス・チューニング機能を搭載しています。
隣接局などの妨害を受けている局の受信で威力を発揮するファイン・チューニング機能を搭載しています。
(10kHzステップ・FMのみ)
デジタルシグナルメーターを搭載しています。
2系統のアンテナ入力や、パイオニアのシステムと連動可能なSR端子を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | AMステレオ対応FM/AMデジタルシンセサイザーチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
実用感度 | mono:9.3dBf(0.8μV/75Ω) |
SN比 | mono:100dB stereo:92dB |
高調波歪率 | mono:0.003%(1kHz) stereo:0.008%(1kHz) |
キャプチャーレシオ | 0.8dB |
実効選択度 | 75dB(400kHz、Normal) 90dB(400kHz、Super Narrow) |
ステレオセパレーション | 1kHz:70dB 20Hz~20kHz:54dB |
周波数特性 | 20Hz~15kHz +0.2 -0.8dB |
イメージ妨害比 | 80dB |
IF妨害比 | 100dB |
スプリアス妨害比 | 80dB |
AM抑圧比 | 80dB |
サブキャリア抑圧比 | 65dB |
ミューティング動作レベル | 23.2dBf(4.0μV/75Ω) |
アンテナ入力インピーダンス | 75Ω不平衡型 |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 522kHz~1629kHz |
実用感度(付属ループアンテナ) | 150μV/m |
選択度 | ±9kHz:40dB |
SN比 | 50dB |
イメージ妨害比 | 40dB |
IF妨害比 | 60dB |
アンテナ | ループアンテナ(付属) |
<総合> | |
出力レベル/インピーダンス | FM(100%変調):666mV/900Ω AM(30%変調):150mV/900Ω |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法) | 14W |
外形寸法 | 幅440x高さ86x奥行334mm |
重量 | 4.0kg |
付属 | リモコン |