PIONEER S-PM1000
※1000セット限定生産
¥120,000(2台1組、1998年11月発売)
解説
サントリーウイスキーを熟成させてきた樽材を用いて作り上げられた初代ピュアモルト・スピーカーシステム。
ピュアモルトスピーカーのキャビネットには、樹齢100年以上のホワイトオーク(樽)でつくられ、約50年間サントリーウィスキーを熟成させてきた樽材が採用されています。この上質の樽材を、岐阜県清見町のオークヴィレッジにて、削り加工し、1本1本手作りでフォルムに仕立て上げられています。
ウィスキーの樽には全て柾目板が使われているため、柾目板の特長でもあるとらふ模様が見られるものがあります。
また、樽の側板の集成材(無垢板)を使っているため、同じ側板の中でも微妙に色合いが異なります。また、樽に使われていた釘の跡の黒い点、ウィスキーの染み跡もランダムに見られます。
低域には14cmコーン型ウーファー、高域には2.5cmソフトドーム型トゥイーターが採用されています。
また、スピーカーターミナルにはバナナプラグ対応金メッキ端子を採用しています。
エンクロージャーには、日本伝統の追い入れ組接が採用されており、職人が凹・凸状に無垢板の接合面を削りはめ込むことで、強度と耐久性を高めています。また、バスレフダクトの素材にも、キャビネットと同じオークの無垢板を使用し、不要な共振を抑えつつ質感にこだわった作りとなっています。
外装の仕上げは、オークヴィレッジの家具と同様に、亜麻仁、ヤシ、桐、松根などから採れる天然油や樹脂を主原料としたオイルをすり込み、拭き上げ、さらに蜜蜂の巣で作られた天然ワックス・密蝋で仕上げられています。
サントリーとオークビレッジ、パイオニアの協同作業を証明するロゴマークがバッフル板の左下に、限定生産1,000セットの何番目かを表示するシリアルナンバーがリアパネルに焼印されています。
新品の開封時にはほのかなウィスキーのかおりが楽しめたようです。
別売りでスピーカースタンドがありました。
また、特注で樽材のスピーカースタンドもあったようです。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット等 | 低域用:14cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~35kHz |
最大入力 | 90W(EIAJ) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 88dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 5kHz |
外形寸法 | 幅207x高さ370x奥行305mm |
重量 | 7.5kg |
付属 | OFCスピーカーケーブル3.0mx2 |
別売:スピーカースタンド CP-303(2台1組、¥25,000) | |
外形寸法 | 幅310x高さ555x奥行350mm |
スピーカー設置面寸法 | 幅196x奥行228mm |
質量 | 7.5kg |