Pioneer S-922II
¥85,000(1台、1982年発売)
解説
ベリリウムリボントゥイーターと大型パッシブラジエーターを搭載したフロア型スピーカーシステム。
低域には26cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には高剛性、高気密性のカーボングラファイトを採用しており、内部損失やヤング率、音の伝播速度が大きいため、スムースなレスポンスが得られています。
また、ダイナミックレスポンスサスペンションを採用し、磁気回路にはストロンチウムフェライトマグネットを用いています。
また、中域には低域同様にカーボングラファイト振動板を採用した6.6cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
超低域再生を実現するため、カーボングラファイト振動板を用いた36cmの大口径コーン型パッシブラジエーターを搭載しています。
サスペンス部にはパイオニアの伝統技術であるワイヤーサスペンションを採用しており、微小入力から大入力までリニアリティの良い反応を得ています。
このパッシブラジエーターでは、内容積93Lのエンクロージャーと組合わせることで30Hz~80Hzの超低域のみをウーファーの代わりに振動しており、迫力のある低音再生を実現しています。さらに、この帯域のエネルギーをパッシブラジエーターが吸収することで、ウーファーの振動が大幅に減少し、大音量再生時の中低域の音崩れを防いでいます。また、このパッシブラジエーターは再生周波数以下ではウーファーの振動を抑える効果を持っています。
高域用にはリボン型トゥイーターを搭載しています。
振動板に軽量で剛性の高いベリリウムを採用しており、振動系そのものをダイレクトに駆動するパイオニア独自の構造とあいまって、高剛性、高耐入力を実現しています。
エンクロージャーはフロア型となっており、内容積に比べ床面積をとらないトールボーイに近い構造となっています。
バッフル面のユニットは音像定位が鮮明になるように集中配置しており、さらに左右対称設計を導入することで、安定した音像定位を実現しています。
仕上げはウォールナットの木目を活かしたものとなっています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・パッシブラジエーター方式・フロア型 |
ユニット | 低域用:26cmコーン型 中域用:6.6cmコーン型 高域用:リボン型 その他:36cmパッシブラジエーター |
インピーダンス | 6.3Ω |
再生周波数帯域 | 30Hz~50kHz |
出力音圧レベル | 94dB/W/m |
瞬間最大入力 | 120W |
定格入力 | 40W |
クロスオーバー周波数 | 1.5kHz、6kHz |
外形寸法 | 幅465x高さ928x奥行341mm |
重量 | 37.5kg |