Pioneer S-303
¥70,000(2台1組、1989年発売)
解説
あくまでもオーソドックスな手法により低音再生を改善した小型スピーカーシステム。
低域に新素材のグラファイトコンポジットコーンを採用した16cmコーン型ウーファーを採用しています。
グラファイトコンポジットコーンは、ポリプロピレン+グラファイトを射出成形したもので、軽量かつ高剛性で、内部損失が高いなど優れた特性をもっています。
また、コーン形状もモーダル解析により、振動モードの実態を解析し、コーン中心部を厚くするなど、合成の高い形状を設計し、中低域の低次分割振動を提言しています。
高域には2.5cmのドーム型トゥイーターを採用しています。
磁気回路のマグネットには、小型で磁束密度の高いネオジウムマグネットを採用しており、磁気回路を小型化することに成功しています。
これによりトゥイーターとウーファーの近接配置を可能にし、点音源に近づけています。
各ユニットは、バッフルにユニットの不要振動を伝えないために、パイオニア独自のミッドシップマウントを採用しています。
これによりバッフルに影響を及ぼす不要振動が低減され、さらにバッフルを通じてのウーファーとトゥイーターの相互干渉も抑えられています。
エンクロージャーは、素材にパーチクルボードを採用しており、さらにセッティングの自由度を高め、量感のある低音を得るために、バスレフダクトを前面に設けています。
ダクトには、余分な音が発生しないようにゴム素材を使用しており、その上真空プレス成形によって、8面ラウンドコーナーを実現しています。
本体色はモディッシュオークで、サランネットはバッフル面とフラットサーフェス化することですっきりしたデザインとなっています。
また、サランネットを装着した状態で、音質をチューニングしているため、そのままのフォルムで楽しめます。
スピーカーターミナルには金メッキ処理したものを採用しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 35Hz~40000Hz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
最大入力(EIAJ) | 120W |
クロスオーバー周波数 | 2500Hz |
外形寸法 | 幅230x高さ400x奥行261mm |
重量 | 8.0kg |
別売:スピーカースタンド CP-303(2台1組、¥25,000) | |
スピーカー接地面寸法 | 幅196x奥行228mm |
外形寸法 | 幅310x高さ555x奥行350mm |
重量 | 7.5kg |