オーディオの足跡

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S-3000の画像
 解説 

「軽量・高剛性の振動板を高磁束密度の磁気回路でドライブする」という手法でユニットを高性能化し、「システム全体の無共振化」を徹底追及したスピーカーシステム。
TAD(Technical Audio Devices)ユニットの開発で培った基本技術や新技術を投入し完成させています。

ユニットすべてをバッフル以外の箇所で支持するフルミッドシップマウントを採用しています。
最も大きな振動を発生するウーファーは、高剛性のアピトン合板2枚の間に2.5mm厚の鉄板を挟み込んだエンクロージャーベース(底板)に、アルミダイキャストのフレームでがっちりと固定しています。
また、ミッドレンジとトゥイーターは、高密度針葉樹パーチクルボードをアピトン板でサンドイッチしたアピトンPCBのインナーバッフルに磁気回路後部を強固に固定しています。
このフルミッドシップマウントにより各ユニットの干渉が飛躍的に減少し、ユニット本来の音を引き出すエンクロージャー構造となっています。

さらに、「余分な音を出さない」という基本思想を徹底するため、システム全体に無共振技術を投入しています。
バッフル板、裏板、天板は互いに密度の異なる高密度針葉樹パーチクルボードを組合わせて、エンクロージャー全体を高剛性化しています。また、ウーファー、ミッドレンジ、トゥイーターの磁気回路は鉄材を銅メッキ処理し、共振点を分散してユニットの不要振動を大幅に減少させています。
さらに、ネットワークも基板とキャビネット、基板と各素子の間に防振材を介在させ、ネットワークパーツの微小振動が原因で発生する歪を解消しています。

低域には、30cmのコーン型ウーファーが採用されています。
φ165x24mmの大口径ストロンチウムフェライトマグネットにより、14000ガウスの高磁束密度を実現しています。さらに、磁気回路は銅メッキし磁気歪を低減しており、ピュアな音質を得ています。
振動板には新素材ニューインプルーブドカーボングラファイトを、新しいカーブ形状で使用しており、音響特性を一層向上させています。
また、ボイスコイルの振幅ひずみを抑えるLDMC(Linear Drive Magnetic Circuit)の採用などの技術が投入されています。

中域には、6.5cmのドーム型スコーカーが採用されています。
φ156x17mmのストロンチウムフェライトマグネットにより、16000ガウスの磁束密度を実現した磁気回路を採用しています。
しかも鉄材に銅メッキ処理をしており、磁気歪を低減しています。
振動板にはセラミックグラファイトを採用しており、タンジェンシャルエッジ、エッジワイズボイスコイルなどが相まって優れた音質を実現しています。

高域には、2.5cmのドーム型トゥイーターが採用されています。
磁気回路にはφ85x20mmのストロンチウムフェライトマグネットを採用しており、20000ガウスの磁束密度を実現しています。また、磁気歪を抑えるため銅メッキが施されています。
振動板には、炭素原子を2次元的に配列させた結晶構造を持つグラファイトを、バインダーやベース材をいっさい用いずに成形、セラミック化した純度99.99%の新開発セラミックグラファイトを採用しています。

ネットワークには、各素子のクロストークを最小限に抑える素子配置に加え、半田を使わないカシメ配線など、回路構造、素子、レイアウトを十分に吟味し低損失化と低クロストーク化を徹底しています。

別売りの専用スピーカーベースにも、無共振思想が取り入れられており、スピーカーベースCP-3000は、S-3000とほぼ同等の高密度アピトンPCBの積層構造を採用しています。
さらに、強固な六角頭ボルトにより、S-3000のミッドシップマウントとがっちりと直結して使用できるので、設置状態での新道徳性を大幅に改善しています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ユニット 低域用:30cmコーン型
中域用:6.5cmドーム型
高域用:2.5cmドーム型
インピーダンス
再生周波数帯域 25Hz~40000Hz
出力音圧レベル 90dB/W/m
最大入力 180W(EIAJ)
クロスオーバー周波数 450Hz、3500Hz
外形寸法 幅410x高さ725x奥行360mm
重量 47kg
別売:スピーカーベース CP-3000(2台1組、¥60,000)
外形寸法 幅436x高さ200x奥行340mm
重量 18kg