オーディオの足跡

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S-1800DVの画像
 解説 

S-180Dの技術を継承しつつ防磁設計が施されたスピーカーシステム。

S-1800DVでは、ウーファーとミッドレンジの磁気回路に漏れ磁束を低減させる大型マグネットとキャップを組み合わせたデュアルマグネット磁気シールド方式を採用しています。また、トゥイーターは磁気シールドキャップで被うことで漏れ磁束を低減しています。

低域には独自のEBD(Electronic Bass Drive)方式を用いた32cmコーン型ウーファーを搭載しています。
EBD方式では2つのボイスコイルを用いることで電気的に低域の拡大を図っており、従来の低域限界を打ち破るパワフルな低音再生を可能にしています。また、磁気回路にはLDMC(Linear Drive Magnetic Circuit)方式を採用しており、ポールピースの切れ込みとサブポールの設置によって磁束密度を前後対称にすることで駆動力の非直線性を排除しています。これにより振幅歪率を従来の1/2~1/3に低減しています。
振動板には軽く強く内部損失の大きいカーボングラファイトコーンを採用しており、これを入力追従性に優れたDRS(Dynamic Response Suspension)で支持しています。

中域には12cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
このユニットには一体成型したワンピースB-アロイ(ボロン合金)振動板を採用しています。しかもボイスコイルと振動板の接着には特殊接着剤を使用しており、伝達ロスの極少化が図られています。

高域には独自のダイレクトドライブ構造によるベリリウム・リボン型トゥイーターを搭載しています。
リボン型では軽量・高剛性の振動板が駆動部となるため、忠実度の高い再生が可能です。また新形状ホーンによって指向性とエネルギーバランスを改善しています。

ネットワーク部は、信号経路を分離したチョークコイルの完全直交配置を採用するとともにESR(等価直列抵抗)の低いコンデンサを使用することで、低クロストーク、低損失化を図っています。

エンクロージャーはバスレフ設計となっています。
また、S-1800DVではバッフルの左右のコーナーにRをつけたラウンドバッフルを採用しており、音響特性の向上を図っています。

ビジュアルとオーディオのセレクターとトゥイーターのレベルコントロールでトーンバランスの調整が可能です。

外観はブラックとブラウンの2色のカラーバリエーションがありました。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計
ユニット 低域用:32cmコーン型
中域用:12cmコーン型
高域用:リボン型
インピーダンス
再生周波数帯域 30Hz~50kHz
出力音圧レベル 93dB/W/m
定格入力 60W
瞬間最大入力 200W
クロスオーバー周波数 550Hz、4kHz
外形寸法 幅390x高さ680x奥行353mm
重量 29.5kg