Pioneer S-1300DV
¥35,000(1台、1985年発売)
解説
S-180Dの技術エッセンスをベースにコンパクト化を図るとともに防磁設計を施したスピーカーシステム。
低域には独自のEBD(Electronic Bass Drive)方式を用いた22cmコーン型ウーファーを搭載しています。
EBD方式では2重ボイスコイル構造によって電気的に低域の拡大を図っています。さらに磁気回路にはLDMC(Linear
Drive Magnetic Circuit)方式を採用しており、振幅による駆動力のリニアリティを高めることによって振幅歪率を大幅に削減しています。
振動支持系にはDRS(Dynamic Response Suspension)を採用しており、微小入力から大入力まで高い応答性を得ています。
このウーファーの磁気回路には漏れ磁束を低減させるもう一つのマグネットとキャップを組み込んだデュアルマグネット磁気シールド方式を採用しています。
中域には6.6cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
このユニットにはコンピューターシミュレーションの繰り返しから誕生したワンピース・ボロン合金振動板を採用しており、φ35mmのボイスコイルで駆動しています。
高域にはダイレクトドライブ構造のベリリウム・リボン型トゥイーターを搭載しています。
S-1300DVでは新形状ホーンによってクロスオーバー付近のエネルギーを高め、指向性も向上させています。
ミッドレンジとトゥイーターユニットは磁気シールドキャップに覆われており、漏れ磁束を低減させています。
エンクロージャーにはラウンドバッフルを採用しており、コーナーにRを設けることで回折現象を減少させています。
木目仕上げのほかにブラック仕上げのモデルもありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
ユニット | 低域用:22cmコーン型 中域用:6.6cmコーン型 高域用:リボン型 |
インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 40Hz~50kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
定格入力 | 40W |
瞬間最大入力 | 120W |
クロスオーバー周波数 | 1kHz、5kHz |
外形寸法 | 幅270x高さ470x奥行243mm |
重量 | 12kg |