Pioneer S-101custom
¥56,000(2台1組、1988年発売)
解説
S-3000、S-707の技術を継承したS-101の改良型スピーカーシステム。
各ユニットを、エンクロージャー内にもうけたインナーバッフルに支持するフルミッドシップマウント方式を採用しています。
これによりバッフル板以外の部分で支持することで、バッフル板の不要振動を低減しています。
低域には振動板にカーボングラファイトを採用した18cmコーン型ウーファーを採用しています。
さらにボイスコイルの歪を抑えるLDMC(Linear Drive Magnetic Circuit)を採用し、大振幅時にも歪感が少ない低音再生を実現しています。
また、コーンの支持機構には、DRS(Dynamic Response Suspension)を採用しており、大入力から微小入力時まですぐれたリニアリティを発揮しています。
高域にはセラミック・カーボンを振動板に採用した2.5cmドーム型トゥイーターを採用しています。
カーボン純度99.9%のセラミックカーボンをバインダーやベース材を用いずに振動板にすることで、優れた特性を実現しています。
ネットワークは配置などを吟味し、ハンダを使用しないカシメ配線をはじめ、素子やコードの無共振化、さらにウーファー用とトゥイーター用の素子を分離させ、クロストークを低減させています。
エンクロージャーには高密度パーチクルボードが採用されています。
また、インナーバッフルは天地および側板の補強の役割も果たしています。
ウォルナット仕上げのS-101C-Wと、ブラック仕上げのS-101C-Kの二種類がありました。
別売りで専用のスピーカースタンドがありました。
このスタンドはエンクロージャーとのネジ結合により一体化することが可能です。
素材にはパーチクルボードを採用しており、フェルトやパッキンなどのチューニングキットが付属しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:18cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 40Hz~40000Hz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
最大入力(EIAJ) | 120W |
クロスオーバー周波数 | 2500Hz |
外形寸法 | 幅215x高さ363x奥行239mm |
重量 | 5.3kg |
別売:スピーカースタンド CP-101(2台1組、¥16,000) | |
外形寸法 | 幅310x高さ550x奥行350mm |
重量 | 5.3kg |