オーディオの足跡

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S-1000twinA
 解説 

S-1000twinの魅力を継承しながら、より高い完成度を追求し、S-5000の技術を投入されて開発されたスピーカーシステム。

低域には20cmコーン型ウーファーを2個採用しています。
振動板は、高剛性物質(炭素繊維、アラミド繊維など)とパルプとの結合力を高めるために、アルギン酸繊維を混抄して造られたALCC(アルギン酸コンポジットコーン)を採用しています。
アルギン酸繊維は海藻から抽出したアルギン酸を糸状に繊維化したもので、これを高剛性物質とパルプのバインダーとして使い、結合力を高める事で、高剛性、高内部損失を良質させています。
また、S-1000twinAでは新たに高剛性物質として衝撃吸収力にすぐれたポリアリレート繊維を混入しており、ウーファーの振動板の反応を向上しています。
また、ボイスコイルにはリボン線によるエッジワイズ巻きを採用しており、磁気ギャップ内におけるコイルの占有率が高いため、コーンの駆動力が従来に比べ約10%向上しています。
磁気回路にはアルニコマグネットを採用しています。また、銅ショートリングを付加しており、近傍のポールやプレートなどの磁性材が磁化するのを防ぎ、歪を抑えています。
さらに、センターキャップの頂点にエクセーヌ製のCRA(Cap Resonance Absorber)を付加してセンターキャップ表面のサーフェスノイズの低減を図り、フレームにはアルミと比べ2.6倍の比重を持つ亜鉛ダイキャストをフレームに採用し、不要振動を低減しています。

高域には3cmのドームトゥイーターを採用しています。
ダイアフラムには、カーボン純度99.99%のセラミックグラファイト振動板を採用しており、これをアルニコマグネットとOFCエッジワイズ巻きボイスコイルで駆動しています。
また、トッププレートとフランジとの結合力を挙げるため、トッププレートに切削を入れ、平面度を向上させています。
さらに前面には、波面コントロール技術から生まれたW.F.(ウェイブフロント)ダイレクターを採用しています。このW.F.ダイレクターはExclusive S5にも使用されているイタヤカエデ積層板削り出しで造られており、ウーファーとの時間軸の調整や、ホーン形状による指向性の制御を行うことにより、リスナーの聴取位置における音の波面を一致させています。

エンクロージャーはトゥイーターを中心に2つのウーファーを上下に配置するバーチカルツイン・システムとなっています。
設計には波面コントロール技術を導入しており、「ウーファーとトゥイーターのエネルギータイムを時間軸で調整する」「ウーファーとトゥイーターの指向性を制御する」「ウーファーとトゥイーターの指向性を制御する」「ネットワークなど電気的な位相を合致させる」「バッフル形状により波面回折を制御する」などを厳密に行うことで、より理想的なスピーカーシステムの実現を図っています。
ユニットの固定にミッドシップマウント方式を採用しており、ウーファー・トゥイーターともにエンクロージャー内部のインナーバッフルに固定し、不要振動を低減しています。さらにフローティングトップやシールドフレームなどにより、無共振化を追求しています。
また、バッフル面には人口皮革を施し音質面でS/N感の向上を図っています。

ダクトからの中域の不要輻射音を避けるため、背面ダクトを採用しています。

エンクロージャーの仕上げはウォールナットのリアルウッド突板材で、オイルステイン仕上げをしています。また天板にはバーズアイメイプルを採用しています。
サランネットは新しいカラーの2色織のものを採用しています。

機種の定格
方式 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型
使用ユニット 低域用:20cmコーン型x2
高域用:3cmドーム型+W.F.ダイレクター
インピーダンス
再生周波数帯域 28Hz~40000Hz
出力音圧レベル 91.5dB/W/m
最大入力 180W(EIAJ)
クロスオーバー周波数 1800Hz
外形寸法 幅276x高さ1060x奥行407mm
重量 44kg