オーディオの足跡

S-1000twinの画像
 解説 

プロ用スタジオモニターやEXCLUSIVE S5の開発などで培われた技術を踏襲し、さらに独自の技術や波面コントロール技術を駆使して開発されたスピーカーシステム。

トゥイーターを中心に2つのウーファーを上下に配置したバーチカルツインを採用しています。
これにより低域から高域までの全域の音がトゥイーターを中心に放射されるため、豊かな音場感や明確な音像定位が得られています。
この技術をさらに発展させ、新しい波面コントロール技術を開発・導入しています。
これは、スピーカーからの音の波がどのように拡がって、リスナーの耳まで到達するかを科学的に解明したもので、「ウーファーとトゥイーターのエネルギータイムを時間軸でコントロールする」、「ウーファーとトゥイーターの指向性をコントロールする」、「ネットワークなど電気的な位相をコントロールする」、「バッフル形状により、波面回折をコントロールす」という点をポイントに改良がされています。

低域には20cmのコーン型ウーファーを採用しています。
磁気回路にはS-99twin比で約12%アップさせたアルニコ・マグネットによる磁気回路を採用しています。
また、振動板は、TADユニットで使用されているパルプコーンに高分子フィルムをラミネートしたものを採用し、センターキャップにはS5と同様にCRA(Cap Resonance Absorber)を施しています。
フレームには、亜鉛ダイキャストを採用しており、アルミの2.6倍という比重をもつため、高い剛性を得ています。

高域には3cmドーム型トゥイーターに、EXCLUSIVE S5と同じ材質のイタヤカエデ積層板削り出しによるW.F.(ウェイブフロント)ダイレクターを採用しています。
ウーファーとの位置関係を調整する時間軸のコントロール、ホーン形状による指向性のコントロールを行う事により、リスナーの聴取位置における波面を一致させています。
また振動板にはカーボン純度99.9%のセラミックグラファイト振動板を採用し、磁気回路にはアルニコマグネットを使用しています。

各ユニットともにミッドシップマウント方式を採用しており、ユニットの振動をバッフルに伝えないために、各ユニットをエンクロージャー内部に固定しています。
さらに天板の不要振動を抑えるフローティングトップ、フレームに伝わる不要振動を抑えるシールドフレームなど、システム全体にわたって無振動・無共振化を徹底して追求しています。

ネットワークは、ウーファー回路とトゥイーター回路を独立させ、とくにトゥイーターとの接続はカシメ圧着配線によりダイレクトに接続しています。
また各素子のマウントも防振処理を施し、クロストークの影響を受けないように配置されています。

エンクロージャーはウォールナットのリアルウッドを使用し、オイルステン仕上げを施しています。
さらに、サランネットをバッフル面とフラットサーフェス化し、サランネットを装着した状態で音のチューニングを行っているため、ネットをつけたままで楽しむ事ができます。
また、ダクトからの不要輻射音(中域成分)を避けて、背面ダクトを採用しています。
さらに開口部には吸音フェルトをつけることで開口部の干渉を防止しています。

入力端子にはバイワイヤリング接続が可能なターミナルを採用しています。

フローリングやカーペットなどの床に対応するため、スパイクとフェルトが付属しています。

銘板はカエデで作られています。

機種の定格
方式 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式
・トールボーイ型・防磁設計
使用ユニット 低域用:20cmコーン型x2
高域用:3cmドーム型+W.F.ダイレクター
インピーダンス
再生周波数帯域 28Hz~20000Hz
出力音圧レベル 91dB/W/m
最大入力(EIAJ) 180W
クロスオーバー周波数 1800Hz
外形寸法 幅276x高さ1060x奥行407mm
重量 44.0kg