Pioneer CS-R50
¥31,000(1台、1973年頃)
解説
Rシリーズの3ウェイスピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットには特殊コーティングが施されたFBコーンやウレタン発泡体エッジ、ロングボイスコイルを採用しており、ハイコンプライアンス化とともに、非直線歪の防止、耐温、耐湿度特性の改善を図っています。
また、磁気回路に120mmφのフェライトマグネットを採用しており、さらに純銅キャップをかぶせたセンターポールを採用することで磁気歪を抑えています。
中域には12cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
このユニットは市販されていたPM-12FをベースにCS-R50専用に改良が加えられたもので、コーン紙に特殊処理を施すことで繊細でハリのある音を目指すとともに、センターキャップにも特殊制動材を組み合わせた硬質ジュラルミンを使用しています。
さらに、ユニット後部には密閉型のバックチャンバーが設けられており、吸音効果を得るとともにウーファーユニットとの干渉を防いでいます。
高域にはホーン型トゥイータを搭載しています。
このユニットにはポリエステル系樹脂にアルミを蒸着したダイアフラムを採用しています。
ウーファーとミッドレンジ用のネットワークにはCR型インピーダンス補償回路を搭載しており、高域に向かって上昇するインピーダンスの変化を抑えています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。また、内部のほぼ中央に吸音材による仕切りを設けることでハイカットフィルターとして働かせ、バスレフ効果を高めるとともに定在波の発生を防いでいます。
青色のグリルが付属しています。また、別売オプションで茶色と赤色のグリルがありました。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:ホーン型 |
インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 35Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 91dB/W |
最大入力 | 60W |
クロスオーバー周波数 | 650Hz、6kHz |
外形寸法 | 幅350x高さ610x奥行306mm |
重量 | 18.5kg |
別売 | 交換用グリルネット PP-50BN(茶色、ペア、¥2,300) PP-50RD(赤色、ペア、¥2,300) |