オーディオの足跡

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CS-H9の画像
 解説 

低域にフロントローデッドホーン、中高音にマルチセルラホーンを採用したオールホーンタイプのスピーカーシステム。

ウーファーには、カーボンファイバーコーンを採用した30cmのユニットを採用しています。
このユニットは、ショートホーンのドライバーとして使用する目的から多くの実験を重ね、コルゲーション付フラット深型の形状を採用しています。
さらにエッジにも直線性、経時変化などを十分考慮した形状、材質、処理剤を使用しています。
磁気回路にはフェライトマグネットを採用しています。

中高域には、市販されていたPH-101ホーンユニットと、PD-100ドライバーユニットと同等のものを採用しています。
ホーンユニットはカットオフ周波数が350Hzで10分割されたアルミダイキャスト製のマルチセルラホーンで、肉厚を十分にもたせホーン鳴きを抑えています。
ドライバーの振動板にはアルミ軽合金箔を使用しています。
エッジには安定性のある特殊制動剤をコーティングしており、エッジの共振を大幅に低減しています。
バックチャンバーにはグラスウールを満たし、さらにチャンバーの途中に制動紙による細隙を設けて空気制御を加え、立ち上がり付近やfo近くでの歪をおさえ、フラットな周波数特性と音質の向上を実現しています。
また、アルミ巻線ボイスコイルで、振動系のムービングマスを減らし、過渡特性の向上をはかっています。

チョークコイルには、高透磁率のフェライトコアと1.2mmφ線径の巻線を採用しています。
定損失の少ないマイラーフィルムコンデンサーと高耐圧のバイポーラコンデンサーを採用し、プリント基板も電流容量の大きいパターンと余裕のある部品配置で、安定度の高い伝送特性を備えています。

低音域はフロントローデッドホーンで過渡特性の向上をはかり、特殊位相反転キャビネットとの相乗効果と、キャビネット背面に音響抵抗を持つマルチホールの採用により、ヌケのよい中低音を再生します。
材質にはラワン合板と硬質パーチクルボードを組合わせて、表面には栓単板貼りのオイル仕上げになっています。
内部の音響処理は吸音材の選択、配置を十分に検討して、定在波の防止と中・低音の改善をしています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・フロントローデッドホーン方式・フロア型
使用ユニット 低域用:30cmコーン型
中高域用:マルチセルラホーン型
インピーダンス
再生周波数帯域 40Hz~18000Hz
出力音圧レベル 100dB/W/m
最大入力 100W
クロスオーバー周波数 1000Hz
マルチチャンネルアンプ時:900Hz
外形寸法 幅600x高さ960x奥行450mm
重量 46.2kg