Pioneer CS-E45
¥25,500(1台、1972年頃)
¥30,000(1台、1973年頃)
解説
ジュラルミンドームを用いたスピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットはコーン紙にFBコーンを採用しており、さらにエンクロージャーの密閉度を高めるためにコーン紙前面に特殊制動材がコーティングされています。これにより特性上のピークやディップを抑え、音質改善を実現しています。
また、エッジには温度や湿度の変化に対して特性上の変化が少なく極めて安定した発泡ウレタンエッジを使用しています。ハイコンプライアンスの大型ダンパーと相まって低域における歪やエッジ共振が最少に抑えられてます。
磁気回路にはロングタイプのボイスコイルを採用しており、さらに黄銅材ボビンを使用することで耐入力を向上させるとともにQoの値も最適に設計されています。また、センターポールに純銅製キャップを装着することで磁気回路に起因する磁気歪を抑えています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
このユニットには30μ厚の超硬質ジュラルミンダイアフラムを使用しており、前面の特殊フィン(デュフューザー)と相まって優れた指向特性を得ています。また、エッジに特殊ウレタン発泡材を使用することでコンプライアンスを高め、fo付近の歪発生を押さえ、全帯域にわたって低歪率化を実現しています。
ネットワーク部には大型フェライトコアを用いたコイルとマイラーコンデンサーを使用しており、定損失を少なく抑え、過渡特性を改善しています。
フロントバッフルにレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーには18mm厚の板材を用いた密閉構造を採用しており、内部には多量の吸音材を使用しています。
また、外観はウォルナットのオイル仕上げが施されています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
インピーダンス | 8Ω |
再生周波数帯域 | 30Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 87dB/W |
最大入力 | 40W |
クロスオーバー周波数 | 2kHz |
外形寸法 | 幅330x高さ570x奥行280mm |
重量 | 15kg |