Pioneer CS-201S(CS-201L/CS-201R)
価格不明(2台1組、1960年代頃)
解説
CS-200L/Rのデラックス型として開発されたスピーカーシステム。
CS-201Sは左右チャンネルが対称設計となっています。
LチャンネルはCS-201L、RチャンネルはCS-201Rという型番がそれぞれあり、単体での販売もされていました。セットでの型番はCS-201Sとなります。
低域には20cmコーン型ウーファーであるPW-20A(PW-8)を搭載しています。
高域にはホーン型ツィーターであるPT-3を搭載しています。
このユニットは市販モデルとは外装が少し異なるようです。
高域用のレベルコントロールを搭載しています。
このレベルコントロールの目盛でMINから3番目の▼印に合わせると平坦な特性の位置となります。
エンクロージャーは部屋の両コーナーに設置してステレオ再生を行った場合を考慮して設計されており、高音域の指向特性を計算に入れた斜変形のフロントパネルを用いたデザインとなっています。これにより容積と底面積の点で通常のボックスとコーナータイプの長所を併せ持つと共に、高域の指向特性の面でも有利となっています。
板材はパーティクルボード(ホモゲン合板)を使用しており、天板にはメラミン化粧板のテーブルボードを配しています。また、フロント面にはサランネットが施されていますが、ポリ塩化ビニリデン系の繊維を用いる事で音質への影響を抑えています。
モノラル再生時は左右を逆にして並べる事も可能となっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:20cmコーン型(PW-20A) 高域用:ホーン型(PT-3) |
インピーダンス | 16Ω |
再生周波数帯域 | 50Hz~16kHz |
出力音圧レベル | 103dB/W |
最大許容入力 | 8W |
内容積 | 78,000cm3 |
外形寸法 | 幅485x高さ714x奥行375mm |
重量 | 20kg |