Pioneer RT-71
¥79,500(1973年頃)
解説
オートリバース機能を搭載したステレオテープデッキ。
1モーターによるオールベルトドライブメカニズムを採用しており、回転機械音やワウフラッターの大きな原因となるアイドラーは一切使用していません。
また、モーターには回転の安定したヒステリシスシンクロナス型を採用しており、回転ムラなどを改善しています。
さらに、キャプスタンを中心にヘッドを左右対称に配し、バランスのとれたセンターキャプスタンシンメトリカル機構を採用しており、正方向と逆方向での偏差の無い安定したテープ走行を可能としています。
録音、再生ともにオートリバースが可能となっており、リバースの切り替えは0.5秒という速さになっています。
正方向も逆方向もワンタッチで、テープエンドにセンシングテープをはっておけば自動的に逆転します。
パイオニアが特許を持つピンチローラー起き上り方式でテープがけが簡単になっています。
ピンチローラーは自動調芯機構付で、テープに対する圧着ムラがなく、スムーズなテープ送りが出来ます。
スタンダードテープと、L.H.(ローノイズ・ハイアウトプット)テープのそれぞれに合わせて、デッキの特性を切り換えられるテープセレクターを搭載しています。
ヘッドの形状で生じやすい低い周波数域(50Hz~250Hz)におけるあばれが少ない1.5μのナローギャップヘッドを採用しています。
録音、再生いずれの時も一時停止できるポーズレバーを搭載しています。
ヘッドカバーには開閉式を採用しているため、ヘッドのクリーニングなどの保守が行いやすくなっています。
ヘッドホンレベルの調節も可能なライン出力レベルコントロールを搭載しています。
アクリル製ダストカバーが付属しています。
写真のメタルリール(PR-80)は別売りでした。
機種の定格
型式 | オートリバース録音/再生ステレオテープデッキ |
動作方式 | 1モーターオールベルトドライブ(キャプスタン、リール台とも) センターキャプスタン機構 自動および手動逆転方式(録音、再生) |
ヘッド | 4トラック、2チャンネル録再ヘッドx2 4トラック、2チャンネル消去ヘッドx2 |
モーター | ヒステリシスシンクロナスモーター |
テープ速度 | 19cm/s、9.5cm/s |
早巻き速度 | 約110秒(370mテープにて) |
回転ムラ | 0.10%RMS(19cm/s) 0.05%WRMS(19cm/s) |
S/N | LHテープ:56dB 一般テープ:53dB |
歪率 | LHテープ:1.0% 一般テープ:1.2% |
周波数特性(19cm/s) | 30Hz~20000Hz 50Hz~15000Hz±2dB |
入力 | マイク入力:0.3mV~240mV/50kΩ ライン入力:30mV~24V/330kΩ |
出力 | ライン出力:0.775V(レベルメーター0点にて) 録再ジャック:西ドイツDIN規格 ヘッドホンジャック:出力負荷8Ω、ステレオ用 |
付属機構 | テープセレクタースイッチ(LH、一般テープ) Pause(一時停止)レバー 再生レベルコントロール 四桁テープカウンター 開閉ヒンジ式ヘッドカバー |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 55W |
外形寸法 | 幅427x高さ434x奥行182mm |
重量 | 13kg |
付属 | アクリルダストカバー |
別売 | メタルリール PR-80(¥1,200) |