オーディオの足跡

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PLC-1700の画像
 解説 

ブラシレスDCサーボダイレクトドライブホールモーターを採用したアームレスプレイヤー。

モーターにはホール素子を応用したダイレクトドライブフォノモーターを採用しています。
従来のDCモーターに不可欠だったブラシに代り、スイッチング機構の磁界検出にパイオニアが製法を開発したホール阻止を応用しています。これにより機械的なスイッチング機構をもつDCモーターに比べて振動が少なくなり、S/Nや耐久性を改善しています。
しかも、モーターの回転そのものがレコードの回転数と同じ33・1/3・45rpmで、直接ターンテーブルを駆動するダイレクトドライブ方式なため、回転ムラの原因となる中間減速機構は一切存在せず、優れた特性を得ています。

ホール素子は半導体の一種で、N型Insb(インジュームアンチモン)合金を材料とした十字型薄膜金属で、2つの端子に電流を流し直角に磁力を加えると他の2端子の間に電圧が生じる”ホール効果”を利用して、磁気を電気に変換しています。
パイオニアでは真空蒸着法という新しい製法を開発し、それまで30~50μが限界だった薄さを0.8μという薄さに改善し、安価で小型なホール素子を実現しています。

常に正確に回転を制御するためDCサーボ機構を搭載してます。
この制御回路は、周囲温度の変化や、ローターマグネットの磁力による影響を受けないコンデンサー型発振器により回転が自動的に制御されており、安定した回転数を維持します。

電源スイッチをoffにすると同時にターンテーブルを瞬間停止させるブレーキメカを搭載しています。

回転数の切換には純電子式を採用しています。また、±4%の範囲内でターンテーブルの外周に刻まれたストロボを見ながら速度の微調整が可能です。
ストロボを照明するランプには、不必要な時は消せるように点滅スイッチを設けてあります。

キャビネットには、30mmの厚さを持つ合板とメタルベースを組み合せた2重構造のキャビネットを採用しています。木部はローズウッド天然木仕上げとなっています。

インシュレーターには大型のものを採用しており、ハウリングや外部振動を低減しています。
また、高さが自由に調整可能で、パネルの水準器を見ながら水平度の調整が可能です。

付属のパネルに好きなトーンアームを取付けて使用できます。また、ダストカバーを外せば16型アームまで使用が可能です。
このボードは6つのビスで簡単に取り外す事が可能な脱着式となっており、別売りのサブパネルを使えば何種類ものアームの交換が簡単に行えます。

機種の定格
型式 アームレスプレイヤー
モーター ブラシレスDCサーボホールモーター(18極36スロット)
駆動方式 ダイレクトドライブ
ターンテーブル 31cm径アルミ合金ダイキャスト製(1.4kg)
回転数 33・1/3、45rpm
回転数調整範囲 ±4%、各回転数独立調整
回転数切換 電子式
回転ムラ 0.04%以下
S/N 60dB以上
取付可能アーム 14型、16型(フード取付不可)
付属機構 回転数微調整ツマミ
ストロボ
水準器
停止ブレーキ
大型インシュレーター
使用半導体 トランジスタ:23個
ダイオード:15個
IC:1個
ホール素子:2個
外形寸法 幅570x高さ187x奥行434mm
重量 15.6kg
別売 サブパネル PP-307(¥1,500)