Pioneer PL-41W
¥69,500(1972年頃)
解説
当時の最高級機種PL-41Dのツインアーム仕様機として発表されたベルトドライブプレヤー
モーターには8極ヒステリシスシンクロナスモーターを採用しており、4極から8極にして回転数を1/2におとし、回転比を小さくして回転ムラを減少させてます。モータープーリーの直径も2倍の太さになり、回転数精度±0.3%以下を実現しています。
モーターとボードの結合には、合成ゴムとスプリングによる二重構造の特殊サスペンションを採用しています。
ベルトドライブ方式で用いられるゴムベルトにはポリウレタン製のものを採用しています。
このベルトは独特のスキ加工によって、厚さムラを5/1000mm以下に押さえ、特性の改善を図っています。
ターンテーブルは外周を厚くしたアルミ合金31cm径のものを採用しています。
軸受けはホーニング加工されており、軸は耐摩耗性に優れた材料を精密研磨し、優れた慣性能率を実現しています。
トーンアームにはS字型のパイプアームを採用しており、ラテラルバランサーや磁気反発型アンチスケーティング機構、直読方式の針圧調整、アーム高さ調整装置などを搭載しています。
また、2本目のアームはあらゆるアームを取付可能にするためパネル交換方式を採用しています。このパネル部分はネジ4本による固定方式となっています。
プラグイン式MCトランス収納部を搭載しており、別売りのMCトランス(PP-402など)をボード上の専用スペースに差し込むことで、簡単にMC型カートリッジを使用できます。
新設計のベルト保護装置や適正なオーバーハングが得られる指示器兼用EP盤アダプターが付属しており、センターシャフトの上におき、針先を刻まれた数字に合わせるだけで、適正なオーバーハングが得られ、簡単にトラッキングエラーの最小値が選べます。
ダストカバーにはフリーストップヒンジを搭載しています。
カートリッジにはMM型カートリッジであるPC-20を搭載しています。
3本まで設置できるカートリッジスタンドや、小物収納部が設けられています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | 8極ヒステリシスシンクロナス型 |
ターンテーブル | 31cm径アルミ合金ダイキャスト製(重量2.2kg) |
回転ムラ | 0.07%以下 |
SN比 | 52dB以上 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
カートリッジ | MM型(PC-20) |
トーンアーム | S字型スタティックバランス型 |
付属機構 | 磁気反発型アンチスケーティング機構 ラテラルバランサー カートリッジスタンド MCトランス収納部、小物用品収納部 針圧直読式カウンターウェイト オーバーハング指示器兼用EP盤アダプター 特殊防振ゴム足 |
外形寸法 | 幅580x高さ219x奥行562mm |
重量 | 10.5kg |
別売 | アームボード PP-305(¥1,600) MC用トランス PP-402(¥8,700) |