オーディオの足跡

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PL-260Aの画像
 解説 

SH・ローター方式コアレスモーターを採用したフルオートプレイヤー。

フルオート機構を採用しており、レコードをターンテーブルにのせてスタートボタンを押すだけでオートリードインします。また、レコード演奏が終了するとオートリターンし、オートカット、オートリピートもワンボタン操作で行えます。
さらにクイックプレイも行います。

操作ボタンはキャビネットの前面にレイアウトされており、ダストカバーを閉じたままで操作できます。

駆動モーターにはSH・ローター方式コアレスモーターを採用しています。
SH・ローター方式では、従来モーター底部にあったローターの支点をターンテーブルのすぐ下に移動させ、ターンテーブルの重心と支点をほぼ一致させています。これにより逆円錐運動をはじめ、シャフトと軸受け間に使用した潤滑油によって起こる回転すべりなどを根本から追放しています。そして、サーボをかける以前のモーターの裸特性を高め、ターンテーブルの回転を安定させています。また、シャフトや軸受けなどのパーツについてもパイオニアの精密加工技術を駆使してミクロンオーダー以下の精度を追求し、信頼性や耐久性を高めています。
SH・ローター方式コアレスモーターでは、駆動コイルを空芯としてコアを使用せず偏平コイルで磁界を発生させるコアレス構造によってコギングの無いなめらかな回転トルクを実現しています。さらに、磁界を発生させるコイルの径を大きくし、しかもコイルに薄型化した偏平コイルを採用した上で、パイオニア独自の新しいICを採用することでトルク発生に要する電力効率を向上し、ハイトルク化を実現しています。

トーンアームにはスタティックバランスS字型トーンアームを採用しています。
このアームには質量集中方式を採用しており、メインウェイトを支点(アーム軸)の方に近づけてトーンアームのトラッカビリティに影響を与える慣性モーメントの軽減を図っています。

カートリッジにはMMポジションでの使用が可能な高出力MCカートリッジを装備しています。
このカートリッジにはパイオニアが独自に開発した左右独立6極4マグネット構成を採用しており、エネルギー積(BHmax)の高いサマリウムコバルトマグネットを同極対向配置した構造となっています。これにより最大磁束密度10,000ガウスという高磁束が得られ、小振幅から大振幅までリニアに効率よく発電させています。また、左右独立発電となっているため、根本的にチャンネル間が干渉し合うことがなく、優れたセパレーション特性を得ています。
このMCカートリッジでは磁気回路と針が分離独立しているため、針交換もMM型なみの手軽さで行えます。

キャビネットにはコアキシャルサスペンションを採用しています。
この方式ではモーターとトーンアームを一枚のアンダーボードに固定し、そのアンダーボード全体をスプリングサポートする構造となっており、有害な共振を防ぎ、ハウリングを抑えています。
さらに96mmの薄型設計を採用することで、音圧を受ける面積を少なくして優れた耐ハウリング特性を実現しています。

回転数の微調整が可能です。

機種の定格
型式 レコードプレイヤー
<フォノモーター部>
モーター コアレスDCサーボホールモーター
軸受け方式 SH・ローター方式
駆動方式 ダイレクトドライブ
ターンテーブル 31cmアルミダイキャスト
回転数 33・1/3、45rpm
回転ムラ 0.025%以下(WRMS)
S/N 75dB以上(DIN-B)
起動特性 2/3回転以内
<トーンアーム部>
型式 質量集中方式スタティックバランスS字型アーム
実効長 221mm
オーバーハング 15.5mm
適合カートリッジ自重 4g~9g(ヘッドシェル含まず)
ヘッドシェル ガラス繊維入り樹脂
<カートリッジ部>
型式 MC型
針先 0.5mil丸型ダイヤモンド針
交換針 PN-3MC
出力電圧 2.5mV(1kHz、50mm/sec.水平)
負荷抵抗 30kΩ~100kΩ
適正負荷抵抗・負荷容量 50kΩ・170pF~300pF
適正針圧 2g±0.3g
周波数特性 10Hz~32kHz
自重 3.1g
<その他>
付属機構 オートリードイン
オートリターン
オートカット
オートリピート
クイックプレイ
使用半導体等 ICx2
トランジスタx2
ダイオードx2
ホール素子x3
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 7W
外形寸法 幅420x高さ96x奥行365mm
ダストカバー全開時:幅420x高さ380x奥行381mm
重量 6kg