Pioneer PD-M6
¥89,800(1986年頃)
解説
CDを最大6枚までマガジンにセットし、まとめて再生できるCDチェンジャー。
ディスク面を、ディスクテーブルの内周3点外周3点の6点でクランプするディスクスタビライザーを採用しています。
これによりディスクが回転する際に発生する振動を除去しています。
リニアサーボシステムを採用しており、ピックアップの基本特性をさらに改善し、アクチュエータ部分の不要な共振やクロストークを排除し、適切なサーボ特性とゲインコントロールで音飛びを防止しています。
ピックアップには、自社開発したピックアップを採用しています。
非球面対物レンズおよび複合型レンズの採用によって、レーザーパワーの伝達ロスを低減し、レーザーダイオードの発熱を抑えています。
より高純度の伝送を実現するため、ピュアトランスミッションシステムを採用しています。
デジタル回路とアナログ回路を明確に分離するとともに、デジタル部ではディスクスタビライザーによるディスクの不要振動を低減し、外来ノイズによるデジタル信号への悪影響を排除しています。
またオーディオ部では、基板上のオーディオ回路間近にローノイズ低出力インピーダンスレギュレーターを配置し、各ブロック回路へは、インピーダンスの上昇を抑えて供給しています。
さらに、L、R共通のICの使用を排除し、L.R対称のストレートパターンとしています。
インシュレーターには高剛性で振動減衰率の高い素材を使用しています。
また、振動を嫌う光学系の部分は、機器内のメカ部分のみをフローティングさせ、外部振動を遮断するオーディオインシュレーションを装備しています。
より高純度な伝送のためにパーツも厳選して使用しています。
小容量のコンデンサーには、電極箔に無酸素銅(OFC)を使用した銅箔スチロールコンデンサーを採用し、カーボン抵抗ではリード線引き出し部に黄銅キャップカーボンを採用することで、歪の発生を抑えています。
6枚のCDの中から最大32曲を自由にプログラムが可能です。
また、6枚のCDからランダム再生する機能も搭載しています。
今何枚目のディスクが演奏されているかわかるように6つのディスクマークで表示できるFLグラフィックディスプレイを搭載しています。
ポーズプログラム機能を搭載しており、テープ編集の際に失敗を防ぎます。
曲を聴きながら、即プログラムできるダイレクト・プログラム機能を搭載しています。
ボリューム付ヘッドホン端子を搭載しています。
6枚マガジンだけでなく1枚演奏用マガジンも付属しています。また、各マガジンは別売りもされていました。
サブコード出力端子を搭載しています。
リモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDチェンジャー |
ピックアップ | 3ビーム半導体レーザー方式 |
DA変換 | 16ビット直線 |
周波数特性(EIAJ) | 4Hz~20kHz、+0.5 -1.0dB |
SN比(EIAJ) | 98dB以上 |
ダイナミックレンジ(EIAJ) | 94dB以上 |
チャンネルセパレーション(EIAJ) | 92dB以上 |
ワウ・フラッター(EIAJ) | 測定限界(±0.001%W.Peak)以下 |
全高調波歪率(EIAJ) | 0.005%以下 |
出力電圧(EIAJ) | 2V±0.5V |
チャンネル数 | 2チャンネル(ステレオ) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 16W |
外形寸法 | 幅457x高さ104x奥行315mm |
重量 | 6.7kg |
付属 | 6枚演奏用マガジン 1枚演奏用マガジン ワイヤレスリモコン CU-PD001 |
別売 | 6枚演奏用マガジン JD-M6(¥2,000) 1枚演奏用マガジン JD-S1(¥2,000) |