Pioneer PD-HL1
¥39,000(1998年発売)
解説
上級機の技術を継承したターンテーブル方式採用のCDプレイヤー。
設計思想としてZコンセプトを新たに導入しています。
Zコンセプトはより3次元的な立体音場再現を実現するため、正確な音楽信号伝送を追求したものです。具体的にはディスクの回転精度や、信号読取り精度に影響を与える不要振動の排除、微弱な音楽信号に悪影響を与える不要ノイズの低減、信号伝送過程で発生するジッターの追放などにより、レガートリンクコンバージョンやHi-bitの効果をより高いレベルで発揮させています。
メカニズム部にはパイオニア独自のターンテーブルメカニズムを搭載しています。
この方式ではディスク全面を下から支えることで慣性モーメントが約3倍に向上し、安定したディスクの駆動を実現しています。
また、ピックアップ部にはクリーンレーザーピックアップを採用しています。
このピックアップはコリメータレンズなどの光学部品を削除することでパワーロスを減少しており、低歪の信号読取りを実現しています。
デジタル回路にはパイオニアのHi-bit技術を採用しています。
この技術は量子化ビット数以下の微少レベル信号に注目したもので、CDに記録されたデータから原音の波形を推定するためにCDフォーマットの16ビットデータを24ビットに再量子化し、人の耳が完治できる最大量120dBまでダイナミックレンジを拡大するとともに量子化歪みを低減し、より原音に近いなめらかな波形を再現しています。
レガートリンクコンバージョンを搭載しており、CDフォーマットでカットされている20kHzを超える可聴帯域以上の音楽信号を可聴帯域内の信号と1/f特性から推定することで再現しています。
D/A変換部にはDAC24を採用しています。
DAC24は振幅方向に8段階のレベルを持たせることで24ビットの解像度を獲得しており、Hi-bitやレガートリンクコンバージョンによって拡大されたデータ(解像度24ビット、周波数帯域約40kHz)を忠実に変換し、40kHz以上までの帯域で120dB以上の解像度を実現しています。
電源回路には3パート・3レギュレーション回路を採用しています。
多彩なサーチ機能とプログラム機能を搭載しています。
シャーシにはハニカム構造を採用しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
ピックアップ | 3ビーム半導体レーザー方式 |
ディスクドライブメカ | ターンテーブルメカニズム |
D/Aコンバーター | DAC24 |
周波数特性 | 2Hz~20kHz |
SN比(EIAJ) | 115dB以上 |
ダイナミックレンジ(EIAJ) | 100dB以上 |
全高調波歪率(EIAJ) | 0.0018%以下 |
アナログ出力 | RCA:2V |
デジタル出力 | 光:-15dBm~-21dBm(波長660nm) |
付属機能 | トラックサーチ ダイレクト選曲(リモコン) マニュアルサーチ タイムロケーション(リモコン) ランダムプレイ/ランダムリピート(リモコン) 一曲リピート/全曲リピート ハイライトスキャン メモリーホールド トークバック入力 デジタルレベルコントロール(リモコン) 24曲プログラム(リモコン) ポーズプログラム(リモコン) プログラムランダムプレイ(リモコン) 予約プログラム/プログラムリピート(リモコン) コンピュプログラムエディット オートプログラムエディット ディスプレイオフ CD-Deckシンクロシステム |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 10W |
外形寸法 | 幅420x高さ112x奥行283mm |
重量 | 3.8kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |