Pioneer PD-707V
¥79,800(1988年発売)
解説
CDV再生機能を搭載したCD/CDVプレイヤー。
CDV再生時、通常はオーディオパート、ビデオパートの順で再生しますが、ビデオキーをonにするとビデオパートのみの再生も可能となっています。また、リピート機能を同時に使えば、お気に入りの映像を繰り返し楽しむ事もできます。
CDVのオーディオパートや通常CD再生時はモニターの画面がブルーになり、キャラクターを表示する恩・スクリーン機能があります。キャラクターの内容は、動作モード、プログラム内容、時間、オーディレベルなどとなっています。
CDVのビデオパート再生のための映像回路には、レーザーディスクプレイヤーにも採用された新開発の1チップビデオICを採用しています。これにより信頼性を高めると同時に回路上のインダクタンスや浮遊容量の影響を最小限に抑えています。
オーディオ回路にはデジタルフィルターを採用しており、急峻な特性を持つローパスフィルターを使う必要がなく、20kHzの高域まで低歪率のオーディオ特性を得ています。
ピックアップ部には絞り込み性能を大幅に高めた高精度対物レンズを採用しており、クロストークが少なく、歪の少ない信号読取りを可能にしています。
また、フォトディテクタ部も改善しており、バッファアンプ7個を内蔵し、外来ノイズの影響を大幅に低減することによりS/Nを改善しています。
電源部には、サーボ/デジタル系とオーディオ系、FL表示系に加え、D/Aコンバーターも独立させた4回路独立電源を採用しており、相互干渉を防止しています。
光学メカニズムをシャーシから浮かせたフローティング構造を採用しています。
さらに、メカニズムのサポート部よりも、メカシャーシの重心を下げ不安定な横揺れの発生を抑えるバラスとベースを開発し、振動減衰特性に優れたセラミック製のメカサポート上に固定することにより、安定した信号読取りを実現しています。
ディスクの不要な振動を抑えるディスクスタビライザーをさらに改良し、ディスクスタビライザーとディスクテーブルをマグネットの吸引力で固定できるマグネットクランプ式を採用しています。
これは、スタビライザーとそれを支えるクランパーアームが非接触の状態でディスクを回転させることが出来る機構で、ディスク回転時に発生する振動を大幅に減少させるとともに、不要振動を効果的に防いでいます。
シャーシの底板には、ハニカム形状のリブで構造的に強度を高めたハニカムシャーシを採用しています。
オートプログラムエディットやタイムフェードエディット、ミュージックウインドウ、ワンタッチフェード、ポーズプログラム、プログラム積算時間表示などの機能搭載しています。
フェードの際の音量コントロールには、新開発のデジタルアッテネーターICを採用しています。
リモコンで音量の調整ができるデジタルレベルコントロール機能を搭載しています。
2速マニュアルサーチ機能を搭載しています。
タイマースタートが可能な電源onスタート機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | CD/CDVプレイヤー |
ピックアップ | 3ビーム半導体レーザー方式 |
D/A変換フォーマット | 16bit直線 |
周波数特性(EIAJ) | 4Hz~20kHz ±0.5dB |
SN比(EIAJ) | 98dB以上 |
ダイナミックレンジ(EIAJ) | 93dB以上 |
ワウ・フラッター(EIAJ) | 測定限界(±0.001%W.PEAK)以下 |
全高調波歪率(EIAJ) | 0.005%以下 |
出力電圧(EIAJ) | 2V ±0.5V |
チャンネル数 | 2チャンネル(ステレオ) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 19W |
外形寸法 | 幅420x高さ90x奥行315mm |
重量 | 5.3kg |
付属 | リモコン |