Pioneer PD-7050
¥64,800(1987年発売)
解説
デジタルフィルターなどを搭載し、さらに純度を高めた音質を追求したCDプレイヤー。
信号読取りのエラーや、オーディオ回路に悪影響を与えるディスクの振動を防ぐため、ボール調心機構と新素材で性能を向上させたディスクスタビライザーを採用しています。
シャーシはハニカム構造のリブで構造的に強度を高めるとともに、銅メッキすることで磁気歪を低減しています。
また、メッキ処理により2つの金属を貼り合わせたような構造となることで、共振点を分散でき、さらに優れた振動減衰特性を実現しています。
オーディオ回路には2倍オーバーサンプリングデジタルフィルターを採用しており、急峻な特性を持つローパスフィルターを使用しないことで、高域にいたるまで位相まわりの少ない低歪率の特性を得ています。
電源部はデジタル・サーボ系とオーディオ系、FL表示系の3回路を独立させた構造を採用してます。
これにより、各パートの影響(回り込み)をできる限り抑えてオーディオ特性を向上させています。
24曲ランダムプログラム機能を搭載しています。
編集開始の曲番号と、テープの片面の長さをセットするだけで、テープの時間内で何曲までの演奏が可能かマイコンが判断し、プログラム演奏してくれます。
1曲目からだけでなく、指定した曲以降からでも可能です。
プログラム積算時間表示機能を搭載しているので、プログラム再生時の合計時間の計算が楽になっています。
デジタル出力用のピンジャックを搭載しています。
電源のON/OFFに関係なくリモコンだけでプログラミングができる液晶表示付ワイヤレスリモコンを採用しています。
また、プログラムメモリー機能をリモコンに搭載しており、リモコンが8枚のディスクプログラムを記憶することが出来ます。
ポーズをプログラムに入れれるポーズプログラム機能を搭載しています。
不要振動が各回路に与える影響を抑えるため、ボディ全体に無共振化を図ったオーディオインシュレーションを採用しています。
光学系のフローティング構造に加え、剛性と振動減衰率の高いインシュレーターで本体を固定しています。
ピックアップは、新たに開発したアクチュエータを採用しており、断面2次モーメントを十分確保しながら軽量化したレンズベースを、表面に特別な処理を施したベリリウムカッパーのバネでサポートしています。
このバネは振動力学的に考慮された波形形状となっており、シンプルな磁気回路で可動部重心を効率よく駆動し、サーボ回路と一体となってピットを追従します。
さらに磁気回路は内部損失の高いベースによってサポートされ外部振動に強い設計となっています。
ボディはコンパクトな形状と十分な剛性を達成するため箱型とし、精密アルミダイキャストを採用しています。
サーボ回路やオーディオ回路への影響を防ぐためクォーツマスタークロック方式を採用しています。
音飛びを防ぐリニアサーボシステムを採用しています。
タイマースタートが可能なよう、電源ON時に自動的に再生を開始します。
FL8桁マルチディスプレイを採用しています。
3速マニュアルサーチを採用しています。
出力端子には金メッキ端子を採用しています。
ボリューム付ヘッドホン端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
ピックアップ | 3ビーム半導体レーザー方式 |
DA変換 | 16ビット直線 |
周波数特性(EIAJ) | 4Hz~20kHz、±0.5dB |
SN比(EIAJ) | 98dB以上 |
ダイナミックレンジ(EIAJ) | 96dB以上 |
チャンネルセパレーション(EIAJ) | 94dB以上 |
ワウ・フラッター(EIAJ) | 測定限界(±0.001%W.Peak)以下 |
全高調波歪率(EIAJ) | 0.003%以下 |
出力電圧(EIAJ) | 2V±0.5V |
チャンネル数 | 2チャンネル(ステレオ) |
デジタル出力 | 0.5Vp-p(75Ω) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 12W |
外形寸法 | 幅420x高さ84x奥行290mm |
重量 | 4.5kg |
付属 | リモコン CU-PD010 |