オーディオの足跡

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DV-AX10の画像
 解説 

DVDオーディオのポテンシャルを最大限に引出すリファレンスプレイヤーとして開発されたユニバーサルプレイヤー。

D/A変換には、バー・ブラウン社との共同開発した192kHz/24bit対応D/Aコンバーターを全チャンネルに採用しています。メインとなる2チャンネルでは、192kHz/24bit対応D/Aコンバーターをディファレンシャルモードとして2個使用し、コモンモードノイズを相互に打ち消しあって低減しています。
また、デジタルフィルターには、DVDオーディオの192kHzハイサンプリング周波数に対応したデジタルフィルターをNPC社と共同開発して搭載しています。

高音質を実現するため、再生するディスクのサンプリング周波数に応じて水晶発振器を切り替えるピュアオーディオ・クロックリファレンス機能を搭載しています。
水晶発振器を44.1kHz系(44.1kHz、88.2kHz、176.4kHz)と48kHz系(48kHz、96kHz、192kHz)で切り替え、さらに選択されていない発振器をoffにすることで正確なクロックを供給し、高音質化を図っています。

CD再生時にDSP部を介さずに最短経路で伝送するCD Digital Direct機能を搭載しており、信号の劣化を徹底して防いでいます。

電源部には、オーディオ回路専用Rコア電源トランスを採用し、さらにサーボ回路やデジタル回路のノイズがオーディオ部などに干渉しないよう、電源部から完全分離したレイアウトにしています。
Rコアトランスは、プレイヤー内のノイズ源となるリーケージフラックスが少ないなどの特徴を持っています。

全てのオーディオチャンネルにハイビットICを採用しており、ワイドレンジテクノロジーから生み出された独自のアルゴリズムにより、量子化ビット数16bitで記録されているデジタル信号の原音のなめらかな波形を推定し、24bitへ再量子化しています。

デジタル部のメインユニットに、低インピーダンスのPXコンデンサーを採用し、クリアでしなやかな伸びのある高音の再現を図っています。
また、徹底してノイズ対策を施したカスタム仕様の電源コンデンサーを搭載しており、電源ラインの微細なノイズを排除しています。

ノンビジュアル・ソース再生時にビデオ回路の電源とグランドをカットするビデオoff機能(Auto/on/off)を採用しています。これにより、ビデオ回路から発生する微細なノイズを排除するなど、高音質再生にこだわっています。
さらに2チャンネル再生時に自動的にマルチチャンネル回路の電源とグランドをカットするマルチチャンネルoff機能、デジタルアウト部の電源とグランドをカットするデジタルアウトoff機能などの機能を搭載しています。

ドルビーデジタルやDTSのサウンドデコーダーを内蔵しており、DVDビデオのディスクリート5.1ch音声を信号処理可能です。

バランス出力を搭載しており、新開発192kHz/24bit対応D/Aコンバーターを、2チャンネルのL、Rに2個ずつ差動させ、電気的ノイズにも強い本格バランス出力端子を実現しています。
また、バランス出力のoff機能により、ピンジャックの音質向上を図っています。

プレイヤー内部における相互の電気的影響を低減するため、各部を銅メッキ鋼板により完全分離し、さらにデジタル部のメインユニットをシールドケースに収納する3BOX-5CHAMBER構造を採用しています。

外部からの振動による影響を抑制するため、剛性に優れた6mm厚の金属板をシャーシベースに固定することで重量級の安定したアンダーベースを構成しています。さらに2mm厚の天板を採用し、その内側に金属のインサイドプレートを採用しています。
また、設置台からの外部振動をカットするため、インシュレーターにも真鍮の無垢材を採用しています。

トランスポート部にはアコースティックダンパートレイとダブルエアーロックシールドドアを採用することにより、高精度な信号読取りと、動作音の漏出の低減を実現しています。
また、高音質・高画質のために大型ディスククランパーを搭載し、ジッターの少ない動作を実現しています。

レーザー光を自動的に切り替える、高精度2波長ツインフォーカスピックアップを採用してます。
これによりDVDオーディオディスクをはじめ、再生可能な各メディアやCD-Rにも対応しています。

SACDの再生にも対応しており、2.8MHzのDSD信号を高精度デジメーションフィルターでマルチビット信号に変換し、D/Aコンバートしています。
この構成はDVDオーディオの回路ブロックを最大限に共用し、シンプルな構成とするとともに、デジタル段で全てを処理することにより信号の相互干渉を抑えて高音質化を図っています。

映像フィルムは通常24コマ/1秒の映像で、DVDビデオの映画ソフトでは、この映画フィルムと同じ24コマ/1秒の映像で、1画面に525本全ての走査線情報が書き込まれディスクに収められてます。
このプログレッシブ方式の映像を再現するため、2-3プルダウン方式「ピュア・シネマ・プログレッシブスキャン回路」を搭載しています。
映画ソフトなどのフィルム素材では、テレシネ過程の2-3処理情報を元にオリジナルソースにフレーム挿入を行い、より自然でフィルムライクなプログレッシブ映像を実現しています。また、ビデオ素材においても、独自のアルゴリズムによる「動き適応型補完プロセッシング」により、従来の処理ではできなかった高解像度でなめらかな映像を実現しています(プログレッシブスキャン対応ディスプレイ使用時)

パイオニア独自の設計による新ビデオクオリティエンハンサーVQE3を採用しており、高精度・高性能のビデオ信号処理を実現しています。

新開発のコンポーネントフレームDNR・PROを搭載しています。映像信号とノイズの識別に映像を構成する輝度[Y]、色差[Cb][Cr]の3信号のそれぞれに適正なパラメーターを設定し、高い精度でノイズ検出を行います。

ディスクから読み取った映像デジタル信号は新ビデオクオリティエンハンサーVQE3内蔵のファイン・フォーカス・デジタル・フィルターで処理しており、ディスクに記録された4:2:2映像信号を、高精度に4:4:4信号にアップサンプリングすることにより、映像信号の高解像度化とノイズ抑制を実現しています。

画質調整機能には、従来からの「YNR」「CNR」「ディテール」などに加え、新たに「プログレッシブ・モーション」「ホワイトレベル」などのパラメーターを搭載しています。

DVDディスク15枚分の画質設定をフラッシュメモリーに記憶し、次回再生時に自動的に設定の呼び出しを行います。さらに、なめらかな逆方向への等倍速再生を含む正逆15ステップのトリックプレイ、新GUI、プログラムメモリー&オートプログラムプレイ、リジューム機能、クイックスタート機構などの機能を搭載しています。

再生時におけるスキャン、マルチスピード、ジョグ操作をひとつに集約したマルチダイヤルとGUI操作の要となるジョイスティックをリモコン上部に集中させることで片手操作を実現したリモコンが付属しています。
さらに、基本操作ボタンは自照機能を採用し、照明を落とした室内での使い易さも高めています。

機種の定格
型式 DVDオーディオ/ビデオプレイヤー
再生可能メディア DVDオーディオ、SACD、音楽CD、CDV(オーディオパートのみ)
DVDビデオ、ビデオCD、CD-R(音楽用CDフォーマット記録のみ)
映像出力 コンポーネント映像出力端子(Y、Cb、Cr):1系統(BNC)
S2映像出力端子:2系統
映像出力端子:2系統(同軸)
音声出力 ステレオ:同軸1系統、バランス1系統
マルチchサラウンド出力:同軸1系統
デジタル音声出力端子 ドルビーデジタル・DTS・PCM同軸:1系統
PCM同軸:1系統
ドルビーデジタル・DTS・PCM光:1系統
デジタル音声入力端子 PCM同軸:1系統
PCM光:1系統
SRコントロール 入出力1系統
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 48W
外形寸法 幅440x高さ150x奥行394mm
重量 24.0kg
付属 ワイヤレスリモコン