オーディオの足跡

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CT-600Mの画像
 解説 

メタルテープの性能を十分に引き出すため、ヘッドを中心に研究を進め、メタルテープポジション搭載に成功したステレオカセットデッキ。

録再ヘッドには、高域のMOL(最大出力レベル)の高いメタルテープにも磁気飽和しないヘッドとして、センダスト合金を採用しています。これによりヘッド飽和による音質劣化がなく、高入力時の歪発生を防いでいます。

メタルテープでは保磁力が強いため、一度録音された音を消し難いという性格を持っています。これに対応し十分な消去特性を得るため、新設計フェライト消去ヘッドを開発・採用しており、さらにこれをダブルギャップ構造にして強磁界を得ています。
ヘッドの発熱を防ぐため、コアを熱伝導率の高い放熱板を兼ねた取付台につけています。

ハイトルクのDCサーボモーターを搭載しており、キャプスタン軸には高精度加工を施すとともに、大型のフライホイールとツインベルト方式によって回転ムラを低減しています。

新開発のICを採用したドルビーシステムを搭載しています。

録音アンプには、ダイナミックレンジが広く、リニアリティの優れた録音アンプを採用しています。

-20dB~+8dBのワイドレンジをカバーするレベルメーターを採用しており、さらに録音ソースのピークレベルを5段階(0、+2、+4、+6、+8dB)に表示する5レベルピークインジケーターを搭載しています。

PMS(パイオニア・ミュージック・セレクトシステム)を採用しており、今聴いている曲を飛ばして次の曲に移りたい時や、もう一度イントロから聴きたい時など、自動的に曲の頭を検知し、再生します。
録音時にPMSが検知するのに必要な曲間が作れるRECミュートも搭載しています。

メモリーストップやメモリープレイ機構、Line入力とMIC入力のミキシング、キュー&レビュー、出力レベルコントロール、留守録音機構など、多彩なテーププレイが可能な機能を搭載しています。

Metal、STD/CrO2、Fe-Crの3段切換えテープsレクターを搭載しています。
STDとCrO2はテープの検知ホールの有無で自動的に切換ります。

機種の定格
型式 ステレオカセットデッキ
モーター ハイトルクDCサーボモーターx1
ヘッド 録再:センダストヘッドx1
消去:ダブルギャップフェライトx1
早巻時間 90秒以下(C-60にて)
ワウ・フラッター 0.045%以下(WRMS)
周波数特性
スタンダード、LHテープ (-20dB録音):20Hz~15kHz(25Hz~14kHz ±3dB)
クロームテープ (-20dB録音):20Hz~17kHz(25Hz~16kHz ±3dB)
(0dB録音):20Hz~8kHz
フェリクロームテープ (-20dB録音):20Hz~17kHz(25Hz~18kHz ±3dB)
メタルテープ (-20dB録音):20Hz~19kHz(25Hz~18kHz ±3dB)
(0dB録音):20Hz~12.5kHz
SN比(第3次高調波歪率3%、
聴感補正)
Dolby off:59dB以上
Dolby on:69dB以上(5kHz以上)
歪率 1.2%以下(0dB)
入力感度/最大許容入力
/インピーダンス
ライン:65mV/25V/56kΩ
マイク:0.3mV/100mV/18kΩ(適合インピーダンス:250Ω~10kΩ)
基準出力/最大出力
/インピーダンス
ライン:450mV/640mV/50kΩ
ヘッドホン:70mV/100mV/8Ω
付属機構 ドルビーシステム
3段切換テープセレクター
自動頭出し機構
メモリーストップ/メモリープレイ機構
キュー/レビュー機構
出力レベルコントロール
5レベルピークインジケーター
+8dBワイドレンジメーター
留守録音スタンバイ機構
カセット背面照明機構
エアダンプドア
使用半導体 トランジスタ:69個(モーター制御用3個)
FET:2個
IC:2個
ダイオード:58個(ツェナーダイオード2個、LED8個、モーター制御用1個)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 20W
外形寸法 幅420x高さ143x奥行316mm
重量 7.5kg