Pioneer CT-4040E
¥47,800(1975年頃)
解説
操作性を考慮して充実させた機能を搭載し、録音特性の向上を図ったステレオカセットデッキ。
録音ソースの音質を損なわず、雑音だけを大幅に低減するドルビーシステムを搭載しています。
ドルビーシステムが作動中は、表示ランプが点灯します。
LINE/MICの入力回路切換えスイッチを搭載しており、このスイッチをLINEの状態にしておけば、FMチューナーやプリメインアンプからの入力をマイクアンプを通さず、直接ラインアンプに加えることができます。
また、マイクを使って生録する際には、スイッチをMICにして録音できます。
スタンダード・ローノイズ・クローム・フェリクロームなどのテープ特性に合わせて、最適なバイアスとイコライザーの組み合わせができるBIAS/EQ独立式テープsレクターを搭載しています。
メモリーリワインドスイッチを搭載しており、同じ曲を繰返して聴きたいときや、聴きたい曲の頭出しが簡単にできます。
録音・再生独立方式のレベルコントロールを搭載しています。
モーターにはトランジスタとダイオードを組合わせた電子回路を用いた電子制御DCモーターを採用しています。
電子回路によってモーター回転数を一定に保っており、電圧の変動や負荷変動によって発生する回転ムラを抑え、一定の速度を維持します。
ヘッドには、従来のパーマロイヘッドにくらべて約10倍の耐摩耗性を持つパーマロイソリッドヘッドを採用しています。
テープが終わると自動的にメカを開放し、テープやメカを傷めない無接触式フルオートストップ機構を搭載しています。
また、FF・REW状態からもPLAYにセットできるダイレクトチェンジ操作ボタンを搭載しています。
機種の定格
型式 | コンパクトカセットデッキ |
録音方式 | 交流バイアス、85kHz |
消去方式 | 交流プッシュプル方式 |
ヘッド | 録音・再生:パーマロイソリッド 消去:フェライト |
モーター | 電子制御DCモーター |
早巻き速度 | 約80秒(C-60にて) |
回転ムラ | 0.12%以下(WRMS) |
周波数特性 | 一般LHテープ:30Hz~12.5kHz、63Hz~10kHz ±3dB クロームテープ:30Hz~15kHz、63Hz~12kHz ±3dB |
S/N | Dolby off:49dB(一般、LHテープ) Dolby on:59dB(一般、LHテープ、5kHz以上) クロームテープ使用時:4.5dB向上(5kHz以上) |
入力 | MIC:0.3mV/50kΩ(6φジャック、適合マイクロホン600Ω~30kΩ) Line:63mV/50kΩ DIN:14mV/1.8kΩ |
出力 | Line:450mV/50kΩ DIN:450mV/50kΩ Headphone:50mV/8Ω(6φジャック) |
使用半導体 | トランジスタ:36個(モーター制御用:2個) FET:2個 ダイオード:21個(モーター制御用:1個) ツェナーダイオード:3個 |
付属機構 | ドルビーシステム テープセレクター メモリーリワインド機構 フルオートストップ機構 大型テープ走行パイロット |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | 幅397x高さ110x奥行245mm |
重量 | 4.6kg |
付属 | ステレオピンプラグx1 クリーニングキット |