Pioneer CT-3030E
¥37,800(1975年頃)
解説
バイアス/イコライザー独立切換テープセレクターを搭載したステレオカセットデッキ。
使用するテープの性能を引き出すため、バイアス/イコライザー独立切換式テープセレクターを搭載しており、スタンダード、クローム、フェリクロームを使用できます。
起動トルクが大きく、立ち上がりの良いDCモーターを搭載しています。
このモーターは駆動電圧がトランジスタとダイオードを組合わせた電子回路で制御されており、電圧の変動や負荷変動が原因で発生する回転ムラが起こりません。
また、直流モーターなため、交流式に比べて誘導雑音が少なく、ハムの心配もありません。
従来のパーマロイヘッドに比べて約10倍の耐摩耗性を持ったパーマロイソリッドヘッドを搭載しています。
録音・再生・早送り・巻戻しなど、どの状態でもテープが終了すると、自動的にメカが開放されるフルオートストップ機構を搭載しています。電子回路によってテープのストップ状態を検出する無接触方式なため、テープを痛めたりメカに負担がかかりません。
また、早送りや巻戻しからストップボタンを経由しないでPLAYに移れるダイレクトチェンジボタンを採用しています。
モード自動切換え機能を搭載したマイクジャックを搭載しています。
マイクジャックに差し込んだ場合に、マイクジャックに差し込むだけで自動的にmono回路に切換り、左右両チャンネルに録音できます。
マイクを2本使えばステレオで録音も可能です。
テープ特有のヒスノイズが多いときにカットする再生ノイズフィルターを搭載しています。
レベルコントロールノブと並行して、スライド式のメモリーマーカーを設けています。
録音直後に再生したり、録音・再生の相互繰り返し操作の時に、メモリーマーカーを適正レベルにセットしておくと便利です。
テープ走行方向やスピードに応じて回転するテープランニングパイロットを搭載しています。
機種の定格
型式 | コンパクトカセットデッキ |
録音方式 | 交流バイアス、85kHz |
消去方式 | 交流プッシュプル方式 |
ヘッド | 録音・再生:パーマロイソリッド 消去:フェライト |
モーター | 電子制御DCモーター |
早巻き速度 | 約80秒(C-60にて) |
回転ムラ | 0.13%以下(WRMS) |
周波数特性 | 一般LHテープ:30Hz~12.5kHz、63Hz~10kHz ±3dB クロームテープ:30Hz~15kHz、63Hz~12kHz ±3dB |
S/N | 一般LHテープ:48dB クロームテープ:4.5dB向上(5kHz以上) |
入力 | MIC:0.4mV/70kΩ(6φジャック、適合マイクロホン600Ω~50kΩ) Line:40mV/300kΩ DIN:10mV/3kΩ |
出力 | Line:450mV/50kΩ DIN:450mV/50kΩ Headphone:50mV/8Ω(6φジャック) |
使用半導体 | トランジスタ:14個(モーター制御用:2個) IC:2個 ダイオード:10個(モーター制御用:1個) |
付属機構 | テープセレクター 再生ノイズフィルター モノマイク機構 フルオートストップ機構 大型テープ走行パイロット |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 11W |
外形寸法 | 幅397x高さ110x奥行245mm |
重量 | 4.2kg |
付属 | DINコードx1 クリーニングキット |