Pioneer CT-3030
¥33,800(1972年頃)
解説
クロームテープでの録音/再生機能を備えたカセットデッキ。
電子制御DCモーターを採用しており、電子回路がモーターへのDC電流を一定に制御し、電圧や回転負荷の変動によって回転数が影響されるのを抑えています。
ヘッドには従来のパーマロイヘッドの約10倍の耐摩耗性を持つ新開発のパーマロイ・ソリッドヘッドを採用しています。ヘッドギャップは1.5μとなっており、クロームテープの高域特性を発揮させています。
再生中モニター音を聞きながらテープの早送り(約倍速)や不要な箇所をとばしてテープ送りをするなど曲の頭出しに便利なスキップボタンを搭載しています。
ノイズカット・フィルターを搭載しており、S/Nの気になるプログラムはこのスイッチにより高い周波数の雑音をカットし聞きやすくできます。
従来のテープとクロームテープのそれぞれの最適な条件に使い分けられるクロームテープ切替スイッチを搭載しています。
オートストップ機構を搭載しており、テープが終ると操作ボタンが自動的に解除されストップボタンを押し忘れた場合もテープやメカを傷める心配はありません。
6φプラグのついているマイクが使えるマイクジャックを搭載しています。
録音/再生レベル調整が兼用型となっており、誤操作を防いでいます。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
使用テープ | C-30、C-60、C-90、C-120 (スタンダード、LH、クローム) |
録音方式 | 交流バイアス、85kHz |
消去方式 | 交流 |
録再ヘッド | パーマロイ・ソリッドヘッド(1.5μギャップ) |
モーター | 電子ガバナー式直流モーター |
ワウ・フラッター | 0.13%以下 |
S/N | 48dB(スタンダードテープ) 50dB(クロームテープ) |
周波数特性 | 30Hz~12500Hz(スタンダードテープ) 30Hz~15000Hz(クロームテープ) |
早送り時間 | 80秒以内(C-60) |
入・出力端子 | Line Input(録音用ライン入力):50mV/300kΩ MIC(マイクロホン):0.5mV/50kΩ Line Output(再生用ライン出力):0.775V/50kΩ Phones(ヘッドホン):0.2mV/8Ω |
録再コネクター | DIN規格(5P) |
使用半導体 | トランジスタ:17個 サイリスタ:1個 ダイオード:10個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 11W(最大) |
外形寸法 | 幅396x高さ96x奥行242mm |
重量 | 4.4kg |