Pioneer SP-700D
¥89,800(1990年頃)
解説
独自のコンピュータシミュレーション方式による音場を全16タイプ内蔵し、また、ドルビープロロジックサラウンドをはじめ全8タイプのサラウンドモードやデジタルイコライザー、パラメーター調節機能を搭載したデジタルサウンドフィールドプロセッサー。
リアルな音場感を創出するため、コンピュータ・シミュレーション方式を用いて音場データを解析し、50bitDSPに結集しています。
また、壁や天井などの反射面の周波数特性をも考慮する新技術I・E・R・S(Integrated Early Reflection System)モードを活用し、実際の演奏会場で発生する反射音に近い効果を再現しています。
セリフやボーカルなどの音の定位感を重視したドルビープロロジックサラウンドをはじめ、ドルビー3chロジック、シアター1・2、スタジアム、スタジオ、シミュレーテッド・サラウンド1・2など、AVソフトのキャラクターに合わせて自由に選択できます。
また、ディレイタイムを調整することで、自在にサラウンド音場をアレンジでき、音場プログラムのパラメーター・アレンジ同様にメモリーさせる事も可能です。
DSPにより、世界の代表的なホールやジャズクラブ、教会やディスコなど全16タイプの音場をコンピューターシミュレートできます。
このプログラムをもとに、さらにパラメーター調整すれば、オリジナルの音場を生み出す事も可能です。
作成した独自のパラメーター・セッティングは16種類までユーザーメモリーに記憶できます。
リアルにオリジナリティ豊かに音場空間を構築できる、7素子デジタルイコライザーをSP-700Dには搭載しています。
サウンドフィールドコントロール時のプロセッシング信号と、サラウンド時のリア信号にイコライジングが可能で、デジタル信号処理のため音質の劣化もなく、音場の微妙なニュアンスを創り出す事ができます。
イコライジング設定後はユーザーメモリーに記憶させておく事ができます。
入力から出力までの完全ステレオ構成とし、電源回路はアナログ部とデジタル部とで回路を分離し内部干渉を抑えています。
また、16bitステレオA/Dコンバーターを採用し、さらに4倍オーバーサンプリング・デジタルフィルター内蔵の16bit 4ch独立D/Aコンバーターを搭載しています。
7連モータードライブボリュームを搭載しています。
全ての操作がリスニングポジションで行えるワイヤレスリモコンが付属しています。
また、リモコンで簡単に操作可能なチャンネルバランス用テストトーン機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | ドルビープロロジック&デジタルサウンドフィールドプロセッサー |
入力感度/インピーダンス | Input:150mV/41kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Front Out:1V/1kΩ |
A/Dコンバーター | 16bit サンプリング周波数:48kHz |
D/Aコンバーター | 16bit、4ch独立 |
デジタルフィルター | 4倍オーバーサンプリングデジタルフィルター |
周波数特性 | Front:5Hz~100kHz +0 -3dB Processing Front、Rear:20Hz~20kHz +0 -3dB |
歪率(1kHz) | Front:0.002% Processing Front、Rear:0.008% |
S/N比(S=2Vrms) | Processing Front、Rear:90dB |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 26W |
外形寸法 | 幅420x高さ85x奥行335mm |
重量 | 5.2kg |
付属 | リモコン CU-SP002 |