Pioneer SG-77
¥59,800(1985年頃)
解説
オートフェーダー機構を搭載したグラフィックイコライザー。
オートフェーダーを搭載しており、プロのミキサーが使用するフェードイン、フェードアウトといったミキサーテクニック自在に操れます。
ソースとソースをクロスさせるタイミングは、LowとHighの2パターンが選択可能です。
さらに、短時間でクロスさせることができるFASTスイッチも搭載しており、Low/Highどちらのポジションでもその効果を発揮させることができます。
(FASTスイッチはノンロックタイプなため、動作終了まで押し続ける必要があります。)
グラフィックイコライザー部は、16Hzから25kHzまで2/3オクターブステップで左右独立17分割となっています。
±12dB・±6dBのイコライジング可変範囲セレクター、ソース系とテープ系それぞれのイコライザーON/PASSスイッチ、出力モニターに便利なラインアウトセレクターなど、音場補正をする上で便利な機能を装備しています。
また、ボタンひとつで設定したイコライザー特性を逆特性でかけられる特性反転機能も装備しており、プレイヤーのカートリッジが持つ周波数特性の補正やテープ・ヒスのカットなどが出来ます。
1素子あたりアンプ2段4トランジスターで構成した新開発のイコライザー回路を採用しています。
アンプには高性能ICを、各トランジスタには超ローノイズトランジスタを採用しており、これにより低歪率を実現しています。
またバッファアンプを適所に設置し、ボリューム・スイッチ類は低インピーダンス回路に挿入するなど、低いクロストークを維持しています。
機種の定格
型式 | オートフェーダー機能採用グラフィックイコライザー |
<グラフィックイコライザー部> | |
高調波歪率 | 0.001%(20Hz~20kHz、1V出力、イコライザーフラット時、 オーディオ・スペクトラム・アナライザー測定) |
入力インピーダンス | Input、Tape1 Play、Tape2 Play:47kΩ |
出力インピーダンス | Output:200Ω Tape1 Rec、Tape2 Rec:2.2kΩ |
周波数特性 | 10Hz~100kHz +0 -2dB(イコライザーフラット時) |
SN比 | 120dB(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット、 イコライザーフラット時、出力2V換算値) |
イコライザー周波数 | 16Hz、25Hz、40Hz、63Hz、100Hz、160Hz、250Hz、400Hz、630Hz、 1kHz、1.6kHz、2.5kHz、4kHz、6.3kHz、10kHz、16kHz、25kHz (左右独立17分割) |
可変範囲 | ±12dB、±6dB |
利得 | 0dB(イコライザーフラット、入力0dB) |
<オートフェーダー部> | |
フェードイン時間 | 4秒 |
フェードアウト時間 | 6秒 |
<総合> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
ACアウトレット | 電源スイッチ非連動、100W |
消費電力 | 34W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅420x高さ131x奥行351mm |
重量 | 6.9kg |