Pioneer PC-550E/II
¥14,000(1976年頃)
解説
チタンパイプカンチレバーを採用したMMカートリッジ。
カンチレバーに25μ厚・外径0.35mmφのチタンパイプを採用しており、振動系トータルでの軽質量化を実現しています。
さらに、サスペンションとダンパーを完全に分離した片端支持方式を採用することで、高域での機械インピーダンスを低減しています。
スタイラスチップには、天然ダイヤモンドの先端を0.3x0.7milの楕円型に研磨したものを採用しています。
振動子には比重が小さく磁気エネルギー積の大きい希土類コバルトマグネットを採用し、さらに発電回路にはフェライトヨークを採用することで周波数特性の向上と歪の低減を図っています。
機種の定格
型式 | MMカートリッジ |
構造 | シールドケース:スーパーパーマロイ フレーム:アルミ合金ダイキャスト |
針先 | 0.3x0.7milダイアモンド楕円針 |
振動系実効質量 | 0.35mg |
使用針圧範囲 | 1g~1.8g(1.5g適正) |
周波数特性 | 10Hz~30kHz ±3dB |
チャンネルセパレーション | 30dB以上(1kHz) 25dB以上(100Hz~10kHz) |
出力電圧 | 3mV(1kHz、50mm/s、RMS) |
出力バランス | 0.75dB以内(1kHz) |
ダイナミックコンプライアンス | 15x10-6cm/dyne(100kHz水平・垂直) |
スタティックコンプライアンス | 25x10-6cm/dyne(光学式) |
出力インピーダンス | 2kΩ(1kHz) |
負荷抵抗 | 30kΩ~100kΩ(適正47kΩ+170pF) |
取付寸法 | JIS及びEIA規格 |
交換針 | PN-550E/II(¥7,000) |
外形寸法 | 幅14.8x高さ17x奥行き29mm |
自重 | 6.4g |