Pioneer MU-1800
¥45,000(1976年頃)
解説
磁気パルス検出方式を採用したダイレクトドライブフォノモーター。
駆動モーターには、ホール素子を用いたブラシレスハイトルクホールモーターを採用しています。
ホール素子は一種の半導体で、磁界の変化を電流に変換する働きを持っています。これをモーターを駆動するスイッチング(磁極切換)に応用することによって摩擦による振動や磨耗を抑え、高いS/Nと耐久性を実現しています。
サーボ機構には磁気パルス検出の周波数制御方式を採用しています。
この方式では、着磁されたローターマグネット下面からの磁気パルスを検出し、これによって得られた交流信号で自動的に制御しえています。これにより外部の温度や湿度に影響されずに早い応答で定速回転を維持できています。
駆動回路と制御回路への電源供給は、電流許容量の大きな安定回路で行っています。さらに充分な温度補償を施す事で電源電圧の変動に対する回転の安定性や、温度ドリフト、時間ドリフトも高い安定指数を得ています。
ターンテーブルには精密加工された慣性質量280kg-cm2の大型ターンテーブルを採用しています。
ストロボ照明は、特殊な波形整形回路によって点灯しており、一般のストロボ照明に比べて見易さを向上しています。
ターンテーブルとコントロール部が分離した構造となっており、取付けの自由度を高めています。
10,000時間無給油で使用できる耐久性を誇っています。
各回転数独立で±6%の速度微調整が可能です。
別売で専用のキャビネットがありました。
機種の定格
型式 | フォノモーター |
モーター | ブラシレスDCサーボホールモーター |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
ターンテーブル | 34cmアルミダイキャスト、外周アクリル樹脂 |
ターンテーブル慣性質量 | 280kg・cm2 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転数調整範囲 | ±6%、各回転数独立調整 |
回転数切換 | 電子式 |
起動時間 | 1/2回転、1.5秒以内 |
回転ムラ | 0.03%以下(WRMS) |
S/N | 60dB以上 |
温度ドリフト | -5℃~55℃において1%以下 |
時間ドリフト | 起動30分で0.1%以下 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 7.5W(最大) |
最大外形寸法 | モーター部:直径352x高さ120mm コントロール部:幅80x高さ68x奥行130mm |
別売 | 専用キャビネット JP-C1800(¥20,000) |