オーディオの足跡

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D-23の画像
 解説 

2ウェイから4ウェイまで、幅広くマルチアンプが楽しめるよう多彩な機能と基本性能を重視したクロスオーバーネットワーク。

主回路のバッファアンプは、特性の揃ったペアのローノイズトランジスタによる±2電源供給の純コンプリメンタリーSEPP回路構成となっており、これにより、偶数次高調波歪成分を低減しています。
また入力インピーダンスを高く、出力インピーダンスを低く設定し、フィルターのCR素子の影響を防止してます。
さらに電源は左右独立した定電圧回路により、+30V、-22Vの高電圧を供給しており、広いダイナミックレンジを確保するとともに、チャンネル間の相互干渉を排除しています。

帯域分割は、Low/Mid-Low/Mid-High/Highの4分割で4ウェイまでのマルチ化が可能です。
カットオフ周波数はそれぞれ1/3オクターブごとの11点セレクトで、ハイカットとローカットが独立しています。
各帯域のレベルコントロールは1dBステップのアッテネーター式を採用しています。

遮断スロープは6、12、18(dB/oct)の3種類が選べます。
6dB/octと18dB/octはクロスオーバー点での減衰量が-3dBですが、12dB/octの場合は-3dBでクロスさせると位相の関係で特性がもり上がる事があるため、12dB/octの場合のみ-6dBクロスとしています。
スロープ切換えには、Highポジションのローカットをのぞき、全てフラットポジションを搭載しており、これを活用することにより、2ウェイから4ウェイまでの色々なタイプのマルチアンプシステムを自由に構成できます。

機種の定格
型式 エレクトロニック・クロスオーバーネットワーク
回路方式
バッファアンプ部: 正負2電源A級SEPP
フィルター部: CRパッシブフィルター(6dB/oct、12dB/oct)
CRアクティブフィルター+CRパッシブフィルター(18dB/oct)
2、3、4ウェイ可能
カットオフ周波数 Low(High Cut)、Mid Low(Low Cut)
  63、80、100、125、160、200、250、320、400、500、630Hz
Mid Low(High Cut)、Mid High(Low Cut):
  320、400、500、630、800、1k、1.25k、1.6k、2k、2.5k、3.5kHz
Mid High(High Cut)、High(Low Cut):
  1.6k、2k、2.5k、3.2k、4k、5k、6k、8k、10k、12.5k、16kHz
スロープ特性 6dB/oct、12dB/oct、18dB/oct
レベルコントロール 0~-30dB(1dBステップ)、-∞、左右チャンネル独立可変
挿入損失 0~-2dB
入力インピーダンス 100kΩ
出力インピーダンス 4kΩ(MAX)
出力(RL:50kΩ) 1V、10V(MAX)
高調波歪率(20Hz~20kHz) 0.005%(1V出力)
0.1%(10V出力)
周波数特性(Low end/High end) 10Hz/100kHz +0 -1dB
SN比(出力1V時) 100dB(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット)
使用半導体 トランジスタ:71個
ダイオード、他:18個
電源電圧 100V、50Hz/60Hz
消費電力(電気用品取締法) 11W
ACアウトレット 電源スイッチ非連動:1系統
外形寸法 幅420x高さ150x奥行352mm
重量 8.7kg