Pioneer SX-515
¥53,800(1972年発売)
解説
同調精度を向上させたステレオレシーバー
FMチューナー部は、フロントエンドにFETを、IF部にICとセラミックフィルターを組合わせた構成となっており、イメージ比や選択度を向上させています。
また、ステレオ復調回路には、安定度が高く、周波数特性のワイドなスイッチング方式を採用し、さらに差動アンプでセパレーションを向上させています。
ステレオ復調時に発生することのあるノイズをカットするMPXノイズフィルターがついています。
ダイアルスケールにはパネル面いっぱいのワイドタイプを採用しており、FM目盛は等間隔のリニアスケールとなっています。これにより、周波数が読取りやすいため近接局の選局を容易にしています。
さらにチューニングメーターを搭載しており、受信精度を向上させています。
FM選局時の不快な局間ノイズをカットするミューティングスイッチを搭載しています。
低周波部は全てシリコントランジスタでまとめられた回路構成を採用しています。
トーンコントロールにはクリックストップ式を採用することで音質補正をしやすくしており、さらに電子式電源ミューティング回路によって電源スイッチON時に不快な雑音を防止しています。
2系統のTape Monitor端子を搭載しており、テープからテープへのデュプリケートも可能となっています。。
機種の定格
FM/AMステレオレシーバー | |||||||
<FMチューナー部> | |||||||
実用感度(IHF) | 2.2μV | ||||||
キャプチャーレシオ(IHF) | 3dB | ||||||
実効選択度(IHF) | 45dB以上 | ||||||
S/N | 65dB | ||||||
イメージ妨害比(82MHz) | 55dB以上 | ||||||
IF妨害比(78MHz) | 80dB以上 | ||||||
スプリアス妨害比(82MHz) | 85dB以上 | ||||||
AM抑圧比 | 50dB | ||||||
高調波歪率(100%変調) | mono:0.6%以下 stereo:0.8%以下 |
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ステレオセパレーション(1kHz) | 40dB以上 | ||||||
残留キャリアレベル | 40dB以上 | ||||||
アンテナ | 300Ω平衡型、 75Ω不平衡型 |
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ミューティング | ON-OFF可能 | ||||||
<AMチューナー部> | |||||||
実用感度(IHF) | 15μV | ||||||
S/N(30%変調) | 50dB以上 | ||||||
イメージ妨害比(1MHz) | 45dB以上 | ||||||
IF妨害比 | 35dB以上 | ||||||
アンテナ | フェライトバーアンテナ | ||||||
<アンプ部> | |||||||
ミュージックパワー(IHF) | 72W(4Ω) 52W(8Ω) |
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実効出力 |
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高調波歪率 | 1%以下(実効出力時) | ||||||
混変調歪率 | 1%以下(実効出力時) | ||||||
出力帯域幅(IHF) | 10Hz~45000Hz | ||||||
周波数特性 | 15Hz~30000Hz ±1dB | ||||||
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω | ||||||
ダンピングファクター | 40以上(8Ω、1kHz) | ||||||
入力感度/インピーダンス (実効出力時、1kHz) |
Phono:2.7mV/50kΩ MIC:6mV/100kΩ AUX:200mV/70kΩ Tape Mon1、2:200mV/70kΩ |
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録音出力 | Tape Rec1、2(ピンジャック):200mV DINコネクター:30mV |
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トーンコントロール | Bass及びTreble | ||||||
イコライザー | RIAA S.T.D | ||||||
ラウドネス(ボリューム-40dB時) | 100Hz:+11.5dB 10kHz:+6dB |
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ハム及び雑音(IHF) | Phono:75dB以上 AUX:85dB以上 |
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<総合> | |||||||
定格消費電力 | 60W | ||||||
最大消費電力 | 120W | ||||||
外形寸法 | 幅450x高さ145x奥行360mm | ||||||
重量 | 8.0kg |