Pioneer QL-60
¥39,800(1971年頃?)
解説
2チャンネルシステムに接続する事で4チャンネルステレオが楽しめるクォドラライザーアンプ。
クォドラライザーを内蔵しており、マトリックス方式の4チャンネルレコードを楽しめます。
また、従来の2チャンネルステレオソースやFM、手持ちのテープ・レコード等を使っての4チャンネル音場も楽しめます。
リアチャンネル用のプリメインアンプを内蔵しています。
回路方式には準コンプリメンタリー回路を採用しています。また、トーンコントロール回路を搭載しています。
各チャンネル毎のレベルメーターとプリセット式のレベルコントロールで各チャンネルのバランス調整が可能です。
また、マスターボリュームによって全チャンネルのボリュームを同時に調整できます。
ディスクリートな4チャンネル回路を内蔵しており、4チャンネルのオープンリールデッキも8トラックカートリッジテープデッキも接続が可能です。
また、ディスクリート4chディスクもアダプターを用いる事で再生できます。
QL-60には前期と後期のモデルがあったようです。
1971年の総合ステレオアンプカタログ(5月6月印刷分、当方未所持)のカタログにもQL-60が掲載されていますが、こちらに掲載されたものは前期モデルらしく、掲載された仕様のうち、プリアンプ出力、入力感度、インピーダンス、半導体数等が異なっています。これは後期になって改良のために修正されたからのようです。
機種の定格
型式 | 4チャンネルデコーダーアンプ |
<パワーアンプ部> | |
ミュージックパワー(IHF) | 44W(4Ω) 36W(8Ω) |
実効出力 | 片チャンネル駆動時 16W/16W(4Ω) 13W/13W(8Ω) 両チャンネル駆動時 12W+12W(4Ω) 10W+10W(8Ω) |
高調波歪率 | 0.5%以下(実効出力) |
出力帯域幅(IHF) | 20Hz~20kHz |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB |
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
ダンピングファクター | 40以上(8Ω、1kHz) |
<プリアンプ部(Quadralizer)> | |
出力端子 | 1V(実効出力時)/50kΩ以上(1kHz、負荷インピーダンス) |
高調波歪率 | 0.5%以下 |
周波数特性 | 50Hz~12kHz ±1.5dB |
入力感度/インピーダンス | Source in:100mV/60kΩ Aux:100mV/120kΩ(実効出力時、1kHz) |
録音出力(Source in、200mV時) | 2ch/4ch Tape Rec(ピンジャック):200mV 2ch(DIN録再コネクター):30mV |
トーンコントロール | Bass(Rear):-11dB~+12dB(100Hz) Treble(Rear):-10dB~+9.5dB(10kHz) |
ハム及び雑音(IHF) | Aux:75dB以上 |
<総合> | |
使用半導体 | トランジスタ:40個 ダイオード他:8個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 20W |
最大消費電力 | 55W |
外形寸法 | 幅430x高さ145x奥行310mm |
重量 | 7kg |