Pioneer A-616
¥64,800(1987年発売)
解説
信号経路の最短化と、無振動・無共振化、低負荷時におけるスピーカーのドライブ能力の向上を図ったステレオプリメインアンプ。
入力ブロックでは信号経路の引き回しの最短化を図っています。また、ソース・ダイレクトスイッチをONにするとボリュームとパワーアンプが直結し、一段とピュアなサウンドが楽しめます。
そして、パワーアンプブロックでは信号の流れに沿ってレイアウトし、電源部からの距離を最短化しています。
また、スピーカーセレクターブロックでは、リレー基板とスピーカー端子を直結し余計な引き回しを減らしています。
剛性が高く振動減衰に優れたハニカム形状を随所に採用しており、振動を多方向に分散・減衰するとともに、高剛性化させることで振動歪ノイズを低く抑えています。
また、チムニータイプのハニカムヒートシンクとすることで優れた放熱効果も得ています。
さらに、インシュレーターにもハニカム構造を採用することで外部からの振動を抑えています。
ボリュームには、ボリューム本体の機械的ストレスを少なくしたバランス構造とし、振動の影響を最小に抑えるためのフローティング構造を採用しています。
スイッチング歪ゼロの領域をさらに拡大したノンスイッチングサーキットTypeIIを採用しています。
これにより、サーマル歪や出力段の非直線性を大きく改善しています。
Phonoイコライザーには、NF-CR型を採用しています。
電源ラインノイズの侵入を防ぐため、極性表示付の無酸素銅極太電源コードを採用しています。
ロスの少ない電流供給を行う万力タイプのスピーカーターミナルを採用しています。
音質重視のオーディオ用ヒューズやアルミ無垢材削り出しのロータリーノブなどを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
定格出力 (両ch駆動、20Hz~20kHz) |
120W+120W(4Ω、0.008%) 100W+100W(6Ω、0.005%) 90W+90W(8Ω、0.005%) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω CD、Tuner、Line、Tape:150mV/50kΩ |
最大許容入力(1kHz、0.008%) | Phono MM:200mV Phono MC:19mV |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB Phono MC:20Hz~20kHz ±0.3dB CD、Tuner、Line、Tape:1Hz~150kHz +0 -3dB |
S/N比(IHF、Aネットワーク、 ショートサーキット) |
Phono MM:89dB(2.5mV時) Phono MC:71dB(0.25mV時) CD、Tuner、Line、DAT/Tape1、2:108dB |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統(150W) 電源スイッチ非連動:1系統(100W) |
消費電力(電気用品取締法) | 220W |
外形寸法 | 幅420x高さ162x奥行435mm |
重量 | 14.4kg |