Pioneer A-120
¥69,800(1982年発売)
解説
ソースのダイナミックレンジ拡大に対応すべく、ダイナミック・パワーサプライ方式やノンスイッチング回路を採用したダイナミック・ノンスイッチングプリメインアンプ。
電源供給には、パイオニア独自のダイナミック・パワーサプライ方式を採用しています。
入力信号をレベル検出器で検出し、通常レベルでは低電圧部(VL)でドライブし、出力がある一定のレベルを超えると高電圧部(VH)でドライブする効率の高い方式となっています。
さらにパワー部には、音楽を汚すスイッチング歪が原理的に発生しないパイオニア独自のノンスイッチング回路を採用しています。
音の純度を高めるために、MC入力からスピーカー出力までをシンプルな2アンプ構成としています。
Tape、Tuner、AUXなどハイレベル信号はダイレクトにパワーアンプに入力し、また、ハイゲインイコライザーアンプの採用により、MC再生時にもスピーカー出力までの増幅回路は2アンプだけというシンプルな構成となっています。
また、イコライザーアンプ、パワーアンプともDCサーボを採用し、完全ノンカップリングコンデンサー化を実現しています。
イコライザー部は、初段にローノイズデュアルFETを使用したDCサーボ・ハイゲイン・イコライザーを採用しています。
電源部には大容量トランスを採用するとともに、トータルで40,000μFの電解コンデンサーを採用しています。
ラインストレート機能を搭載しており、スイッチひとつで、トーン回路やラウドネス回路をパスし、信号経路をシンプル化して純度の高い音質を得られます。
電源コードには2重絶縁のコードを採用しています。
出力のピーク値を過渡応答の優れた回路で3ポイント表示したLEDピークパワーインジケーターを搭載しています。感度切り替えスイッチを搭載しており、再生レベルに応じた対応が可能です。
トーンコントロールのスライドノブ中央にはLEDを搭載し、ラインストレート機能をoffにした時はLEDが点灯してノブの位置がわかるようになっています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
実効出力 | 120W+120W(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) |
高調波歪率(20Hz~20kHz) | 0.003%(実効出力時) |
混変調歪率(50Hz:7kHz=4:1) | 0.003%(実効出力時) |
出力帯域幅 | 5Hz~55kHz(IHF、両ch駆動、THD0.01%) |
出力端子 | Speaker(4Ω~16Ω):A、B、A+B Tape Rec:150mV |
ダンピングファクター | 70(20Hz~20kHz、8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω Tuner、AUX、Tape Play1、2:150mV/50kΩ |
Phono最大許容入力(1kHz、THD0.005%) | MM:150mV MC:11mV |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB Tuner、AUX、Tape Play:5Hz~100kHz +0 -3dB |
SN比 (IHF、Aネットワーク、ショートサーキット) |
Phono MM:88dB Phono MC:70dB Tuner、AUX、Tape Play:110dB |
トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
フィルター | Low:15Hz、6dB/oct. |
ラウドネスコンター(Volume -40dB時) | +6dB(100Hz)、+3dB(10kHz) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法) | 260W |
外形寸法 | 幅420x高さ131x奥行411mm |
重量 | 12.0kg |