解説　

ダイナミック・ノンスイッチングアンプを搭載したプリメインアンプ。

CDなどの広ダイナミックレンジを持つソースに対応するため、電力供給方式にはパイオニア独自のダイナミック・パワーサプライ方式を採用しています。
この方式は、入力信号をレベル検出器で検出し、通常レベルでは低電圧部(V_L)し、出力がある一定のレベルを超えると高電圧部(V_H)でドライブする効率の高い方式で、さらにパワー部にはスイッチング歪を根本的に無くしたパイオニア独自のノンスイッチング回路を搭載することで、高品位なドライブを実現しています。

MC入力からスピーカー出力までをシンプルな2アンプ構成とするとともに、ハイレベル信号はダイレクトにパワーアンプに入力する構成とすることで、音の純度を高めています。
また、DCサーボの採用によりイコライザーアンプ、パワーアンプとも完全なノンカップリングコンデンサー化を達成しています。

イコライザー部では、初段にローノイズ・ハイゲインのデュアルFETを採用したDCサーボ・ハイゲインイコライザーを採用し、SN比を改善しています。
また、実際に音質を左右するRIAA素子には高音質用のポリプロピレンコンデンサーと黄銅キャップ非磁性抵抗器で構成し、さらにDCサーボ回路には樹脂ケースコンデンサーを採用することで、音質を重視した構造としています。

ラインストレート機能を搭載しており、スイッチを押す事でトーン回路とラウドネス回路をパスし、より純度の高い音質が楽しめます。

電源コードには2重シールドのコードを採用しています。

機種の定格

型式	プリメインアンプ
実効出力	100W+100W(8Ω、20Hz～20kHz、両ch駆動)
高調波歪率	0.007%(20Hz～20kHz、実効出力時)
出力帯域幅	5Hz～100kHz(IHF、両ch駆動、THD0.05%)
出力端子	Speaker(4Ω～16Ω):A、B、A+B Tape Rec:150mV
ダンピングファクター	60(20Hz～20kHz、8Ω)
入力感度/インピーダンス	Phono MM:2.5mV/50kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω Tuner、CD/AUX、Tape Play1、2:150mV/50kΩ
Phono最大許容入力 (1kHz、THD0.005%)	MM:200mV MC:17mV
周波数特性	Phono MM:20Hz～20kHz ±0.2dB Tuner、CD/Aux、Tape Play:5Hz～100kHz ±3dB
SN比(IHF、Aネットワーク、 ショートサーキット)	Phono MM:86dB Phono MC:70dB Tuner、CD/AUX、Tape Play:105dB
トーンコントロール	Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz)
フィルター	Low:15Hz、-6dB/oct.
電源電圧	AC100V、50Hz/60Hz
消費電力	220W(電気用品取締法)
外形寸法	幅420x高さ130x奥行331mm
重量	9kg