Pioneer A-004
¥68,000(1979年頃)
解説
テープオペレーション機能を重視するとともに、2DCアンプ構成により音質改善を図ったプリメインアンプ。
レコーディングセレクターを搭載しており、レコードを聞きながらFMをエアチェックしたり、逆にFMを聞きながらレコードを録音することが可能です。
さらに、Tape2の端子がフロントに設けられており、別のデッキを手軽に接続できます。
AB級動作方式を採用しており、通常の音楽再生では音の美しいA級で動作し、B級アンプに近いパワーのゆとりを持っているため、ピーク時にもクオリティの高い再生が可能となっています。
パワーアンプとフラットアンプはNFB回路内のコンデンサーを取り除いたDC構成を採用しており、コンデンサーに起因する低域の位相ズレやダンピングの劣化、過渡的混変調歪の発生を抑えています。
また、超高域においてもスイッチング特性の優れた集団トランジスターRETを使用することで特性の向上を図っています。
電源部には大型トランスと10,000μFx4の電解コンデンサーを搭載しており、さらに配点の低インピーダンス化などによって再生能力の向上を図っています。
イコライザーアンプ部は初段にローノイズトランジスタを使用した差動アンプを採用しています。
デシベル表示の32ステップアッテネーター型ボリュームを採用しています。
また、-20dBのミューティングスイッチを搭載しています。
サブソニックフィルターやトーンON-OFFスイッチを搭載しています。
プリ部とパワー部の分割使用が可能です。。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
<パワーアンプ部> | |
実効出力(両ch駆動、8Ω) | 60W+60W(5Hz~30kHz、THD 0.02%) 60W+60W(5Hz~60kHz、THD 0.05%) |
高調波歪率 | 0.02%(実効出力時、5Hz~30kHz、8Ω) |
混変調歪率(50Hz:7kHz=4:1) | 0.01%(実効出力時、8Ω) |
出力帯域幅(IHF、両ch駆動、8Ω) | 5Hz~50kHz(THD 0.02%) 5Hz~100kHz(THD 0.05%) |
周波数特性(1W出力時) | 5Hz~200kHz +0 -1dB |
ダンピングファクター | 40(5Hz~30kHz、8Ω) |
SN比 | 115dB(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット) |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono1、2(MM):2.5mV/50kΩ Tuner、Aux、Tape play1、2:150mV/50kΩ |
Phono最大許容入力 | MM:250mV(1kHz、THD 0.02%) |
高調波歪率(5Hz~30kHz) | 0.005%(1V出力) |
周波数特性 | Phono:20Hz~20kHz ±0.2dB Tuner、Aux、Tape play:5Hz~100kHz +0 -1dB |
SN比(IHF、Aネットワーク、 ショートサーキット) |
Phono MM:87dB Tuner、Aux、Tape play:97dB |
サブソニックフィルター | 15Hz、6dB/oct |
<総合> | |
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統 電源スイッチ非連動:2系統 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 180W(電気用品取締法) 450W(最大) |
外形寸法 | 幅420x高さ155x奥行378mm |
重量 | 13.1kg |