PHILIPS AH567
¥138,000(1台、1979年頃)
解説
MFB方式を採用したスタジオモニターシリーズのアクティブスピーカーシステム。
MFB方式は、ウーファーのコーン紙の頂点に装備された圧電素子(PXE)がコーン紙の加速度を検出・電圧変換し、電圧と入力信号をコンパレータで比較する構造となっています。これにより再生音波をオリジナルの波形と同一にすることが可能となり、歪成分を強制的にキャンセルできます。
AH567では、入力信号はエレクトロニクス・クロスオーバー・ネットワークによって中高音域と低音域に分割され、中高音域は専用アンプとクロスオーバーネットワークによってトゥイーターとスコーカーをドライブします。そして、低音域は低音用アンプとウーファー、コンパレータで構成されるMFBループによって無歪で再生します。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載し、中域には5cmドーム型スコーカー、高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
入力感度は連続可変型となっており、プリアンプ出力やパワーアンプ出力などの全ての出力信号に対応しています。
リレー駆動によるオートマチック電源ON/OFF機構を搭載しています。
この機構では、2mV以上の入力で自動的にONとなり、2分以上の無信号で自動的にオフとなります。また、動作状態はインジケーターランプで確認できます。
エンクロージャーは木製でブラックアッシュ仕上げとなっています。
各チャンネルごとにパラレル接続が可能です。
機種の定格
方式 | アンプ内蔵・3ウェイ・3スピーカー・ブックシェルフ型 |
<スピーカー部> | |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型(AD10100/MFB4) 中域用:5cmドーム型(AD0210/Sq8) 高域用:2.5cmドーム型(AD0140/T8) |
総合出力 | 連続正弦波60W |
周波数特性 | 27Hz~20kHz |
クロスオーバー周波数 | エレクトロニクス・クロスオーバー:500Hz パッシブ型クロスオーバー:3.5kHz |
エンクロージャー容積 | 30リットル(アコースティック部分20リットル) |
入力感度 | 1V~3V/100kΩ 3V~20V/1kΩ |
エレクトロニックON/OFFスイッチ | on(2mV以上入力で1秒以上) off(無信号で2分以上) |
<MFBアンプ部> | |
出力 | 連続正弦波40W |
高調波歪率 | 1%以下(40W) 0.1%以下(30W) |
出力帯域幅 | 10Hz~3kHz |
<中高域用アンプ部> | |
出力 | 連続正弦波20W |
高調波歪率 | 1%以下(20W) 0.1%以下(15W) |
出力帯域幅 | 100Hz~50kHz |
<その他> | |
電源電圧 | AC110V/220V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 最大150W |
外形寸法 | 幅330x高さ540x奥行275mm |