Phase Tech P-3 Alexandrite
¥85,000(2005年9月発売)
解説
無共振無振動をメインコンセプトとして開発されたローインピーダンス型MCカートリッジ。
精度を確保し、発電系以外の振動を徹底して排除するため、P-3の全てのパーツは精密な削り出し加工で作られており、表面にはDLC(Diamond Like Carbon)処理が施されています。
DLCはイオンを利用した気相合成法によって合成されるダイアモンドに類似した高硬度・電気絶縁性などを持つカーボン薄膜の総称です。
メカニカルアースを確立するベースにもジュラルミン削り出し素材を採用しており、DLC処理を行って表面硬度をダイヤモンドに次ぐHv=3000以上に高め、高剛性、振動減衰特性に優れた筐体構造を実現しています。
カンチレバーには軽く剛性の高い無垢のボロン材を採用しています。
発電回路には6N無酸素銅線による発電回路を採用し、コイルボビンには飽和磁束密度の高い純鉄コイルボビンを採用しています。
さらにP-3ではネオジウムマグネットによる磁気回路を構成することでローインピーダンス化と高出力化を実現しています。
Alexandriteは七大宝石の一つとしてキャッツアイとともに高く評価されており、大要項と人工光下では発色が異なり、昼の顔と夜の顔を持つ宝石とされています。
P-3の音質目標を表すテクスチャーであり、ジュラルミン削り出し素材にDLC処理を行ったボディが同様の深い光沢を有することから相性として採用されています。
機種の定格
型式 | MC型カートリッジ |
発電方式 | ムービングコイル式 |
インピーダンス | 4Ω(6N無酸素銅線) |
適正針圧 | 1.7~2.0g |
出力電圧 | 0.27mV(1kHz、50mm/s水平方向) |
コンプライアンス | 7.9x10-6cm/dyne |
再生周波数範囲 | 10Hz~30kHz |
セパレーション | 30dB以上(1kHz) |
チャンネルバランス | 1dB以内(1kHz) |
推奨使用温度範囲 | 20~26℃ |
本体質量 | 10.9g |
スタイラスチップ | ダイヤモンド(ラインコンタクト/曲率 0.03x0.003mm) |
カンチレバー | ボロン無垢 Φ0.26 |
マグネット | ネオジウムマグネット |
磁気回路構成材料 | パーメンジュール、純鉄 |
材質 | ベース/ボディ:ジュラルミン削り出し(DLC処理) |