ONKYO Integra T-417
¥65,000(1979年発売)
解説
IF帯域幅自動切換えを搭載したFMステレオチューナー
入力ダブルチューン構成・周波数直線型高精度7連バリコンのフロントエンドを採用してます。
また、2段RFやミキサー段の素子に、ダイナミックレンジが広く、第3次歪などの高次高調波歪の発生を抑えた極低歪率デュアルゲートMOS FET(x3)を採用しています。
受信エリアの電波事情に応じて、自動的に最良の音質を実現するIF帯域幅自動2段切換を搭載しています。
高S/N局ではWIDEポジションが選択され、郡遅延時間±0.2μs以内の広帯域4素子リニアフェーズフィルタに加えて、位相等化フィルターが動作し、低歪な音質を得ています。
また、低S/Nの受信エリアではNARROWポジションが動作し、85dBの選択度で、隣接局妨害をシャープにカットします。
さらに、IF入力段にはD-MOS FET、フィルタ結合素子にハイスルーレートダブルベース差動IC4個を採用し、クォリティの向上に成果を上げています。
検波器にはブロック化によってクォリティを厳しく選別した広帯域バランス型レシオディテクタを採用し、さらにPLL・ICのMPX部には、パイロット信号を同振幅、逆位相で打ち消すオートキャンセラーを内蔵させると共に、IC内部にも充分なNFBをかけ、歪の発生を低減させています。
また、純粋な38kHzスイッチング信号(LR分離用)を取り出せる、ビートキャンセラーも装備し、中域歪と高域ビートの低減に大きな成果をあげ、広帯域にわたる低歪率化と高セパレーションを実現しています。
オーディオ部には、スーパーサーボDCアンプを採用しています。
電源部には±15V定電圧電源、大容量ケミコンを搭載した強力電源部を採用しています。また、MPX及びオーディオ部には3本のブスラインで電源を供給しています。
ローインピーダンスに徹した給配電ラインと電源部によってより音楽性を向上させています。
入力レベル検出型のオートマチック・ノイズリダクション機能を搭載。
2段切換FMミューティング搭載。
A・B2系統切換のF型コネクターアンテナ端子搭載。
80dBfまでのリニアタイプのシグナルメーター、マルチパスメータ切換のデビエーションメーターを搭載。
440Hz、50%変調のエアチェック・キャリブレーター
レベル可変出力端子、録音用固定出力端子付。
機種の定格
型式 | スーパーサーボ・クォーツロック方式FMステレオチューナー | ||||||||
<FMチューナー部> | |||||||||
受信周波数 | 76MHz~90MHz | ||||||||
実用感度 | 0.9μV/10.3dBf(75Ω/IHF) | ||||||||
S/N50dB感度 | 1.7μV/15.8dBf(75Ω/IHF) | ||||||||
相互変調妨害比 | 96dB(±1MHz)、108dB(±2.5MHz) | ||||||||
イメージ妨害比 | 120dB(83MHz) | ||||||||
IF妨害比 | 120dB(83MHz) | ||||||||
S/N比 | mono:90dB stereo:86dB |
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スプリアス妨害比 | 120dB | ||||||||
2信号選択度 (±400kHz離調) |
IF Wide:50dB IF Narrow:85dB |
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AM抑圧比 | IF Wide:65dB IF Narrow:55dB |
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キャプチャーレシオ | IF Wide:1.0dB IF Narrow:2.0dB |
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歪率 |
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周波数特性 | 20Hz~15000Hz +0.2 -0.8dB | ||||||||
アンテナインピーダンス | 75Ω | ||||||||
ステレオセパレーション |
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キャリアリーク | -65dB | ||||||||
出力電圧/インピーダンス | 可変出力:0~1200mV/最大時47Ω 450mV/3kΩ |
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<総合> | |||||||||
使用半導体 | 12IC、56Tr(8FET)、43Di | ||||||||
電源 | AC100V、50/60Hz | ||||||||
消費電力 | 14W(電気用品取締法規格) | ||||||||
外形寸法 | 幅435x高さ108x奥行384mm | ||||||||
重量 | 7kg |