オーディオの足跡

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Integra T-415の画像
 解説 

スーパーサーボアンプ・サーボロックICなどを採用したFM/AMチューナー

FM・MPX以降のオーディオ部には、スーパーサーボ方式を採用しています。
この方式は、基本回路をDCアンプ構成としながら、これをオペアンプICのサーボアンプによってコントロールするもので、サーボオペレーショナルDCアンプとも呼びます。
これによりDCアンプのメリットを生かしつつ、サーボアンプで、その不要超低域をカットして、デメリットを排除することに成功しています。

高利得オペアンプICによるサーボロック方式を採用しています。
音質最良点±5kHz以内のロック精度で、歪最小・セパレーション最大の音質最良店をシビアに保持しています。

敏速かつ正確な選局操作を実現するため、ジャストチェーン・タッチセンサーを搭載しています。
これにより、同調点から±100kHzのロック範囲に入ればロックドインジケーターが点灯し、チューニングノブから手を離すと瞬時に最適同調点にロックされます。

フロントエンド部には、ワイドエアギャップ周波数直線型4連バリコンを採用し、目盛精度を向上させると共に、RF段とミキサー段に広ダイナミックレンジ・低雑音デュアルゲートMOS FETを使用してRF相互変調妨害や混変調の発生を低減しています。
また、温度だけでなく、湿度ドリフトの影響を抑えた局発バリコンを使用し、ここでのわずかな同調ズレも防止しています。

IF部には微分利得直視法によって選んだ広帯域リニアフェーズフィルタを使用すると共に、IFアンプに差動型ICを採用して充分なリミッター効果を得ています。
また、検波器も微分利得直視法によって、広帯域にわたるリニアな特性を得ており、音質を向上させています。

左右のオーディオ信号へ分離するMPX部は、安定度の高いPLL ICを採用し、分離の良いセパレーション信号を得ています。
また、強化フィルタの追加とNFBによって、低歪率化も徹底しています。

AM部にはRF段からオーディオ部まで、FM部とは完全に独立させたハイ・フィデリティ専用AM・ICを採用しています。
RF増幅部へ2段、IF増幅部へ1段、合計3段の遅延型AGCを内蔵しており、強入力に対しても低歪率を維持すると共に、ビート障害や同調時のショック音を防止しています。

アンテナ設置に役立つマルチパス検出端子を搭載。

出力レベルコントロール付

2系統出力端子搭載。

録音に役立つエアチェック・キャリブレータを内蔵。

機種の定格
型式 スーパーサーボ・サーボロック方式FM/AMステレオチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
実用感度 0.9μV/10.3dBf(75Ω/IHF)
S/N50dB感度 2.0μV/17.3dBf(75Ω/IHF)
相互変調妨害比 90dB(±2.5MHz)
イメージ妨害比 83dB(83MHz)
IF妨害比 95dB(83MHz)
S/N比 mono:77dB
stereo:73dB
スプリアス妨害比 95dB
2信号選択度(±400kHz離調) 75dB
AM抑圧比 57dB
キャプチャーレシオ 1.0dB
歪率
mono、400Hz: 0.07%
mono、50Hz~10kHz: 0.15%
stereo、400Hz: 0.15%
stereo、50Hz~10kHz: 0.2%
周波数特性 20Hz~15000Hz +0 -1dB
アンテナインピーダンス 75Ω
ステレオセパレーション
1kHz: 50dB
100Hz~10kHz: 38dB
キャリアリーク -60dB
出力電圧/インピーダンス 可変出力:0~1000mV/最大時2.5kΩ
450mV/3kΩ
<AMチューナー部>
受信周波数 530kHz~1605kHz
実用感度(バーアンテナ) 150μV/m
イメージ妨害比(1MHz) 52dB
IF妨害比(1MHz) 38dB
2信号選択度 35dB
S/N比 60dB
歪率(400Hz) 0.4%
出力電圧(400Hz、30%変調) 可変出力:0mV~400mV
録音出力:150mV
<総合>
使用半導体 6IC、20Tr(4FET)、23Di
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 12W(電気用品取締法規格)
外形寸法 幅435x高さ91x奥行398mm
重量 5.2kg