ONKYO SC-770
¥95,000(1台、1988年頃)
¥87,000(1台、1989年頃)
解説
ドイツを中心としたヨーロッパに向けて開発された輸出用スピーカーシステム。
システムの企画・音質のコーディネイトはオンキョードイツ(Onkyo Deutschland Gmbh Electronics)のスタッフが行い、基本的な設計と製造は日本のオンキョー技術陣が担当して作り上げられました。
低域には21cmコーン型、中域には16cmコーン型のユニットをそれぞれ採用しています。
コーン型振動版の素材には、北欧の針葉樹を主原料とするフィンランド製パルプ材を原料としており、アコースティックな楽器の再現性を重視したチューニングがされています。
高域には2.5cmのソフトドーム型トゥイーターを採用しています。
振動版にはケミカルファイバーを素材としたものを採用しており、刺激的な音質の原因となるピーク、ディップなどの要素が少ないフラットな特性を得ています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
板材には高密度パーティクルボードを使用しており、天板の左右にリアルウッドの隅木を使用したユニークな接合構造で組み立てています。
また、他の家具などとの視覚的調和を保つために、木目のヌース(ウォルナット)ツキ板を使用しており、さらにサランネットとバッフルの境界などでの段差を徹底的に取り除いたスムーズな仕上げとしています。
トールボーイタイプによるフロアスタンディングタイプとして設計されており、上部でフラットな床の上に直接セッティングが出来ます。
機種の定格
方式 | 3ウェイ3スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:21cmコーン型 中域用:16cmコーン型 高域用:2.5cmソフトドーム型 |
再生周波数帯域 | 30Hz~45000Hz |
最大入力 | 180W(EIAJ) |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧 | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 250Hz、2400Hz |
キャビネット内容積 | 61L |
外形寸法 | 幅296x高さ1007x奥行307mm(サランネット含む) |
重量 | 25.5kg |