オーディオの足跡

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Monitor 100Rの画像
 解説 

世界で初めてマグネシウム合金ダイアフラムの製品化に成功したスピーカーシステム。

マグネシウムは、密度が1.74gr/cm2と小さく実用金属の中では最も小さい値を示します。さらに内部ロスが大きく、制振効果が優れているという振動板素材として優秀な物性を持っています。
また、チタン20μと同じ剛性を得るのに必要な厚みはマグネシウムが26.5μで、この時の重量はチタンの半分で済むため、軽くて強い振動板を実現するには最適な素材となっています。
また、他の金属に比べ減衰波形が綺麗で速く、機械的振動に起因する有害なピークが小さいため、分割振動による歪が少なくなっています。

高域にはイコライザ付の2.5cmトゥイーターを搭載しています。
振動板には、40μ厚のマグネシウム合金振動板を採用しており、特に本機のために開発されたイコライザと相まって、周波数特性やパワーレスポンス特性を改善しています。

中域には直径φ65mmのマグネシウム合金ドーム振動板とコーンを組み合わせた複合型スコーカーを搭載しています。
大きな内部損失を生かしてドーム内部に制動材を用いることなく、100μという充分な厚みで剛性を高めることにより、歪の低減を図っています。

低域には32cmのコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板は、高剛性でかつ大入力時にも安定した振動モードを示し歪の発生を抑えるため、回転抄造コーンを採用しています。
また、総磁束258000maxwellを誇るマグネットと、200℃という高音にも耐える超耐熱性ボビンを採用した76φロングボイスコイルで駆動することで、大入力と併せて、広ダイナミックレンジかつ周波数レンジの安定したウーファーを実現しています。

各ユニットはフレームにアルミダイキャストを採用し、不要な共振を防止しています。

エンクロージャーは、音響的に優れた針葉樹ソリッドボードをバッフル板に25mm、他は20mmと充分な板厚で使用するとともに、内部補強にも注意を払って、音響特性を改善しています。

トゥイーター、スコーカー用独立レベルコントロールを搭載しています。

機種の定格
方式 3ウェイ3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:32cmコーン型
中域用:10cm複合型
高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域 25Hz~45000Hz
最大入力 150W
インピーダンス
出力音圧 90dB/W/m
クロスオーバー周波数 500Hz、4000Hz
キャビネット内容積 67L
外形寸法 幅430x高さ680x奥行371mm
重量 35kg