ONKYO M6III
¥56,000(1台、1980年頃)
解説
1975年に発売したM6の流れを汲むスピーカーシステム。
ダイナミックレンジの拡大と質的向上、ハイパワー高能率、音像定位の確立という、初代から貫徹してきた三つの設計目標を徹底して開発しています。
中低域をほとんど一本でカバーするのが31cmウーファーになります。
大入力に強いマルチコルゲーション付シートコーンを、許容入力と駆動力に優れた76φロングボイスコイルと、大型マグネットを使った磁気回路でドライブしてます。
また、経時変化が少なく耐候性に優れたポリアミド系繊維材によるダンパーはじめ、エッジ等の支持系にも厳選された素材・形状を採用しており、極めてスムーズなコーン紙の動作を実現しています。
フレームにはアルミダイカストフレームを採用しています。
高域には口径25φ、厚み20μのチタンダイヤフラムとカーボンコーンによる複合型のトゥイーターを搭載しています。
磁束を集中するための最適構造を採り、19000gaussという高磁束密度を実現した強力磁気回路でドライブしており、大入力化を図っています。
さらに、磁気回路のギャップ内の磁性流体を注入し、温度特性と歪特性を大幅に改善してます。
このユニットは40000Hzの高域まで十分に伸びたワイドレンジタイプで、しかも音響レンズを付加しているため、左右30゜方向の指向特性も改善されています。
前面操作式の3段階モードセレクターを搭載しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:31cmコーン型(W3511A) 高域用:4cm+音響レンズ(TW419、AL60) |
再生周波数帯域 | 30Hz~40000Hz |
最大入力 | 120W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧 | 95dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 2000Hz(W12dB/oct、TW18dB/oct) |
キャビネット内容積 | 65L |
外形寸法 | 幅392x高さ680x奥行385mm |
重量 | 24kg |